オピ・リーナ opi-rina
menu
オピ・リーナ opi-rina
ニュース 中日新聞ニュース

ドンキ流ユニー明暗 前年比売上2倍も退職者増

完全子会社化から1年

商品を積み上げ、「驚安」などの店内広告を掲げるドンキ流の売り場=愛知県稲沢市のMEGAドン・キホーテUNY稲沢東店で
商品を積み上げ、「驚安」などの店内広告を掲げるドンキ流の売り場=愛知県稲沢市のMEGAドン・キホーテUNY稲沢東店で

 総合スーパーのユニー(愛知県稲沢市)が、ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(HD、東京)の完全子会社となり、来年1月4日で1年となる。アピタ、ピアゴを若者向けのドンキ流に改装し業績が改善する半面、社員研修など環境変化になじめず退職する社員も相次ぎ、人材流出防止が急務となっている。(西山輝一)

 「地域のお客さまに愛されるように店舗スタッフがレイアウトを考えた」。アピタ稲沢東店(愛知県稲沢市)をドンキ流に改装して業態転換し、今月10日にオープンした「MEGAドン・キホーテUNY稲沢東店」。転換店を管轄するパンパシHDの子会社UDリテール(神奈川県横浜市)の斉藤慎一第3支社長は、現場主導の店づくりを強調した。

表

 ドンキは売り場レイアウトや価格設定を、本部ではなく現場に裁量を持たせる「個店主義」を原則とする。稲沢東店周辺には新興住宅街があるため、主要顧客を子育て世代や若者と想定。店側の判断でアウトドア用品、韓国コスメコーナーなどを新設した。

 以前は約190店舗あったアピタ、ピアゴは衣料専門店などとの競合激化で苦戦。ドンキ流への業態転換は2018年に始まり、稲沢東店は29店目。うち先行した16店の2~9月の売上高は前年同期比で2倍、客数は56%増と、好調に推移する。ドンキが強みとする雑貨や家電などの品ぞろえを強化して顧客層を広げたほか、営業時間を延ばした効果が表れた。22年中をめどに転換店を計100店ほどに増やす計画だ。

 4月にユニー社長に就いたドンキ出身の関口憲司氏は、社員とのグループミーティングを開催。経営方針を伝え、意識改革を促してきた。「膝を交えて話をする中で、社員のモチベーションが上がっている」と手応えを話した。

 さらに、社員が関東や関西のドンキの店舗で売り場づくりを学ぶ3カ月間の研修も開始。「実力主義」を掲げるドンキに沿って評価制度も見直し、業績に応じて給与額が従来よりも変動する仕組みを導入した。

表

 一方、商品の陳列方法なども大きく異なるドンキ流への急速な改革を受け入れられず、退職する社員も出ている。ユニーが公表する社員数は18年7月時点で4696人。関係者によると、自己都合で退職した社員は3月以降、数百人規模に上り、例年を上回るペースという。

 「売上高を伸ばせなかったのは、人手不足でパートが集まらなかったのも一因なのに評価を下げられた」。今秋に退社した中年男性はこう話す。従来型店舗で勤務していたが、ドンキ流が現場に浸透する前に、評価制度が変わったことに納得できなかった。男性によると、営業時間の延長に伴う深夜勤務を敬遠して辞めた人もいたという。

 ユニーの広報担当者は「社員やパート従業員から、職場で改善してほしい点について意見を吸い上げるなど、風通しの良い風土づくりを進めている」と強調。能力が高い社員らの士気を上げるために業績評価をさらに進める一方、ドンキでの研修に関しては負担軽減のため期間を短縮することも検討するという。

(2019年12月19日)

関連記事
・ユニーがドンキ流安売り
・ネットスーパー、ユニーが終了へ
・愛知県の聖火リレー詳細 ランナーとルートを発表
・ユニーの「ドンキ化」新たに6店舗
・ユニーク!やる気アップの社内制度

<< 前の記事 次の記事 >>

News 中日新聞ニュース

Today's Fotune 今日の占い

Mail Magazine 登録無料

下記フォームより
メールアドレスの登録を行ってください

> 登録 >>メルマガについて
ページトップに戻る