オピ・リーナ opi-rina
menu
オピ・リーナ opi-rina
ニュース 中日新聞ニュース

郡上・高鷲町に“地域交流の場”が来春オープン「さんさんハウス」

移住した上村さんを中心に支援の輪

「さんさんハウス」を計画した上村さん。多くの人たちが協力してくれた
「さんさんハウス」を計画した上村さん。多くの人たちが協力してくれた

 岐阜県郡上市高鷲町大鷲の食料品店「サンエイ食品」の一角で、地域の人たちの交流の場となる「さんさんハウス」が来年3月オープンする。そこに行けばだれかがいて、おしゃべりすることができる。人と人との触れ合いを育む施設には、1人の女性と仲間の夢が詰まっている。 (中山道雄)

 同市白鳥町出身の元保育士上村京子さん(31)は、結婚で高鷲町に移り住んだ。2人の娘に恵まれたが、近所にいても名前を知らない人がいる。みんなが気軽に集える場をつくるため、義理の両親の上村康嗣さん(58)、直美さん(58)が経営する店の空きスペースを利用しようと決めた。

 京子さんの父正者文隆さん(58)は、大工の腕を生かして改装工事に協力。同市八幡町の山石古民家工社社長山下智也さん(63)は、京子さんの思いに共感して設計と資材の提供を引き受けてくれた。高鷲町の下牧淑子さん(71)らは、さんさんハウスの会を組織して計画を支援。京子さんを中心に、あたたかい人の輪が広がった。協力のおかげで、改装費は40万円ほどに収まる見込みだ。

 施設には8畳の座敷と広い土間があり、いろりも設けてある。来春からはボランティアの会員が待機し、お年寄りや子育て中の若い母親、小中学生らを迎え入れる。町の中心部にあるサンエイ食品は地元の人たちに親しまれており、近くにはバス停もある。さんさんハウスの誕生を知ったお年寄りは「とても楽しみです。バスを待つ間に寄ってみたい」と話した。

開所に備えたイベントで、さんさんハウスを訪れた人たち=いずれも岐阜県郡上市高鷲町大鷲で
開所に備えたイベントで、さんさんハウスを訪れた人たち=いずれも岐阜県郡上市高鷲町大鷲で

 京子さんは長女がアレルギー体質ということもあり、安心して食べられる自然食品や自然素材グッズを同店に置いている。さんさんハウスでも、壁面は昔ながらの土壁を採用した。10月には山石古民家工社の協力で、30人が土壁作りのワークショップに参加した。施設は未完成だが、多くの人たちの協力でここまで来た。京子さんの義母直美さんは「店がこんな形で役立つとは思わなかった。あらためてすごい行動力だと思う」と話した。

 さんさんハウスの会は、来春からの運営開始に向けた準備を進めている。25日には保健師らがお年寄りを迎え、血圧測定やハンドマッサージをするイベントがあった。

 「お年寄りと子どもが気軽に声をかけ、笑い合えるような場にしたい。結婚や移住で高鷲に来た人たちが、ここでみんなと知り合えればうれしい」。奥美濃の山の雪が消えかけるころ、京子さんの夢は実現する。

(2019年12月1日)

<< 前の記事 次の記事 >>

News 中日新聞ニュース

Today's Fotune 今日の占い

Mail Magazine 登録無料

下記フォームより
メールアドレスの登録を行ってください

> 登録 >>メルマガについて
ページトップに戻る