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江南駅近くの"激安コロッケ" 地元で人気の老舗店

うまい 安い 学生の味方

揚げたてのコロッケとミンチカツを持つ後藤さん=愛知県江南市古知野町で
揚げたてのコロッケとミンチカツを持つ後藤さん

 愛知県江南市の名鉄江南駅の近くに、高校生たちが通う激安のコロッケ屋さんがあります。最近話題のあるスポーツ選手も昔食べたそうです。地元で人気のコロッケを、記者(27)も学生時代に戻った気分で食べてきました。(鈴木里奈)

 そのコロッケ屋さんは、駅東側の商店街にある「藤田精肉店」。1962(昭和37)年に創業した。肉の余りをそのまま処分するのはもったいないと、翌年から揚げ物の販売を始めた。当初は5円のカレーコロッケと20円のミンチカツの2種類。店主の後藤しげこさん(81)が1人で切り盛りしてきた。当時は冷凍食品もなく、スーパーも少なかった時代。「忙しかった」と懐かしむ。

 創業当初から売っているカレーコロッケは現在、税込み45円。注文し、揚げたてにかぶりつくと、「サクサクサクッ!」と大きな音を立てる。中はしっとり、とろとろ。カレーの風味の後から、ほんのりとジャガイモの甘みが広がる。コーン入りのコロッケ(同50円)の方は、よりジャガイモの風味が楽しめる。出来たてをキッチンペーパーと新聞紙で包んで渡してくれるのも、昔ながらだ。

 続いてミンチカツ(同65円)を注文。オーダー後に揚げ始めるので少し時間がかかるので、後藤さんとおしゃべりしながら完成を待つ。長さは約10センチと大きく、分厚い。しっかりした肉の食感が特徴で、1つで満腹になる。チキンカツ(同160円)は、かむと肉のうま味がじゅわっと口の中に広がる。大きいので、1口サイズに切ってもらえば良かったと少し後悔した。

 こだわりは、全て国産の肉を使っていること。添加物は一切使わない。「成長盛りのお客さんが多いから、なるべく体にいいものにしたくて」。増税のたびに少しずつ値上げしてきたが、「学生さんが買いやすいように」と今も低価格にもこだわる。

 10年ほど前、近くの北野天神社に合格祈願に訪れた同市内の浪人生グループが食べ、その後、希望の大学に合格したと報告したことから、一部では「合格コロッケ」としても知られる。

激安のメニュー表などが貼られた店構え=愛知県江南市古知野町で
激安のメニュー表などが貼られた店構え=いずれも愛知県江南市古知野町で

 寒くなると高校生たちが部活帰りに立ち寄り、店の前の縁石に座って頬張るのだとか。

 10月に中日ドラゴンズから育成ドラフトで1位指名された松田亘哲(ひろあき)投手(22)の母校・江南高校のすぐそばにあり、松田投手もバレー部時代に仲間たちとよく来ていたという。試合前はチキンカツを食べて験担ぎもしていた。

 昔来ていた人が久しぶりに来店し「やめてかんよ」と励まされることも。「やれるうちは続ける」と、今日もコロッケを揚げながら、子どもたちの笑顔と成長を見守っている。

 藤田精肉店 江南市古知野町瑞穂75。月-土曜日は午前10時~午後7時。日曜、祝日は午前11時~午後6時半。(問)藤田精肉店=0587(56)4616

(2019年11月4日)

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