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名古屋の駅弁 売上ランキング

松浦商店で調査

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 鉄道の旅のお供といえば駅弁。旅行客はもちろん、出張する人たちにとっても車内で味わう弁当は楽しみの一つです。ところで、名古屋駅の名物駅弁は何かご存じでしょうか。1922(大正11)年から90年以上にわたって、名古屋駅で駅弁を販売している老舗「松浦商店」(名古屋市中村区)で聞きました。 (浅井俊典)

 JR名古屋駅の西口から歩いて5分ほどの場所にある松浦商店の本社工場。ここで調理された弁当が毎日、駅へと出荷されている。「始発電車に間に合うよう、仕込みは深夜0時から始まります」と専務の松浦浩人さん(35)が話す。

(上)鶏と卵のそぼろが敷き詰められた「天下とり御飯」 (下)1953年ごろに販売されていた「とり御飯」=松浦商店提供
(上)鶏と卵のそぼろが敷き詰められた「天下とり御飯」 (下)1953年ごろに販売されていた「とり御飯」=松浦商店提供

 18種類ある同社の駅弁のうち、「とり御飯(ごはん)」は発売から80年を超えるロングセラー商品だ。松浦さんは「うちの駅弁といえば、とり御飯と言われるほど。名古屋らしさを味わえる名物弁当です」。

 現在は「天下とり御飯」(税込み1100円)の名前で販売している。自家製の鶏だしで炊いたご飯の上に鶏と卵のそぼろを敷き詰め、おかずもうずら卵や鶏もも肉などの鶏づくし。養鶏の盛んな愛知県ならではの弁当にしようと考えられたのが起源という。

 お薦めの食べ方は、弁当に付いているスプーンで卵そぼろとご飯を最初に一口食べ、次いで鶏そぼろとご飯を。最後に2つをまぜて味わう。実際にやってみると、甘辛さが口の中に広がり、おかずも進んだ。

 一方、同社の駅弁で最も売れているのは幕の内弁当の「なごや」(同1050円)。焼きサワラや煮物、豆腐の磯辺揚げなどバランスの良さが売りで、「毎日食べても飽きません」(松浦さん)。もともと東海道新幹線開通にちなんだ幕の内弁当「こだま」の豪華版「ひかり」の派生商品だったが、今や主力弁当へと成長した。

(左)松浦商店の駅弁売り上げ3位の「松阪牛めし」(右)さっぱり味が人気の幕の内弁当「なごや」=いずれも名古屋市中村区で
(左)松浦商店の駅弁売り上げ3位の「松阪牛めし」(右)さっぱり味が人気の幕の内弁当「なごや」=いずれも名古屋市中村区で

 このほか、ちょっとぜいたくをしたい気分のときには、「松阪牛めし」(同1280円)を。松阪牛の畜産家と直接契約し、味と価格には自信があるという。

 明治時代、名古屋市中区大須で「八千久(やちく)」という料亭をしていたのが同社の始まり。料亭の職人の味は駅弁にも受け継がれ、煮物や焼き魚、卵焼きには往時の味わいが残る。時代は変わっても、手間暇をかけた調理は変わらないそうだ。

 さて、駅弁の素朴な疑問といえば、「冷めていてもおいしいの?」。松浦さんは「冷めた状態で食べていただく前提で作っています」。冷たい食べ物は味が薄く感じることから、味付けは少し濃いめ。米は水の量を細かく調整し、みそカツなどの揚げ物は冷えていても軟らかく食べられるように工夫してあるという。

 松浦商店の駅弁は、JR名古屋駅中央コンコースにあるキヨスクなどで販売。駅のホームに入らなくても購入できる。

(2019年10月28日)

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