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退職検討はわずか1% 全面禁煙で異例のアンケート実施

豊田合成 工場従業員に聞きました

豊田合成は禁煙の促進に向け、肺年齢の測定会や講習会を頻繁に開いている=愛知県稲沢市で
豊田合成は禁煙の促進に向け、肺年齢の測定会や講習会を頻繁に開いている=愛知県稲沢市で

 トヨタ自動車グループの豊田合成が、工場の従業員に敷地内を全面禁煙にしたときの対応を尋ねる異例のアンケートを実施した。喫煙者の離職リスクを懸念し、全面禁煙に二の足を踏む企業も少なくないが、集計結果は「退職を考える」と回答した人はわずか1%強。同社は、「人手不足の中、今の時代は吸えない環境をつくることが、逆に人材の確保につながる」と結論づけ、来年1月から工場を含む国内全事業所で敷地内の禁煙化に踏み切る。(鈴木龍司)

 来年4月に施行される改正健康増進法により、工場を含む事業所の建物内は原則、禁煙とされる。豊田合成は改正法よりも一歩踏み込んで、屋外も禁煙とし、喫煙所をすべて撤去する。

 今回の措置の検討段階では、歓迎の声が出る一方、「たばこをやめられない社員が退職してしまう」と不安視する意見があった。現場の従業員は比較的喫煙者が多く、派遣社員を含む工場の従業員3455人を対象に無記名で調査を実施。「退職を検討する」と答えたのは49人で、影響が限定的であることを確認した。また、喫煙者のうち1割強は私生活でも禁煙を始めると回答した。

 豊田合成は今後、産業医や保健師によるカウンセリングを含め、喫煙者に対する職場でのケアを拡充する。禁煙に成功した従業員に対する禁煙外来費用の補助なども増額する。

 豊田合成は2017年以降、休憩や残業時間を除く勤務時間中の喫煙を禁じ、健康被害を理解するための講習会を開くなど禁煙対策を講じてきた。その結果、09年は45.2%だった社員の喫煙率は18年に32.6%に低下している。

 喫煙は、目のかすみや睡眠障害を招くとされ、たばこを吸う人ほど作業事故の発生率が高いというデータがある。近年では受動喫煙を放置した事業者が訴訟を起こされるケースが増えている。

 豊田合成の産業医の加藤サラさんは製造業の人手不足を踏まえ「社員の健康を守り、長く元気に働いてもらうことが不可欠だ」と指摘。同社幹部は「禁煙化は健康対策であると同時に重要な経営戦略だ」と話している。

(2019年10月9日)

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