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マイクロプラスチックから作ったアクセサリー「sobolon(ソボロン)」

海で拾ったプラごみとは思えない可愛さ

 マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的な問題となる中、岐阜県多治見市の20代女性4人が、愛知県の海岸で拾い集めたプラスチックのかけらで、きれいなアクセサリーを制作し、販売している。毎日身に着けることで、「環境問題に目を向けるきっかけになれば」と願う。(渡辺真由子)

 手掛けているのは、中学の同級生で、吹奏楽部でも一緒だった山崎姫菜子さん(23)、和田佑梨香さん(23)、古田理紗さん(23)、安藤真由子さん(24)。

マイクロプラスチックからアクセサリーを作る(左から)山崎姫菜子さん、古田理紗さん、安藤真由子さん、和田佑梨香さん=岐阜県多治見市で
マイクロプラスチックからアクセサリーを作る(左から)山崎姫菜子さん、古田理紗さん、安藤真由子さん、和田佑梨香さん=岐阜県多治見市で

 イヤリングとピアスを主に作っており、透明な樹脂の中に赤や黄色などのプラスチックのかけらを入れた。光が当たると輝きを見せ、海に漂っていたごみだったとは思えない出来栄え。金や銀の装飾もつけて、かわいらしく仕上げてある。

 「アクセサリー作りで社会貢献できないか」。山崎さんがそう思っていた4月、愛知県知多市に住む友人から「海岸はプラスチックごみがたくさんあってひどい」と聞き、ひらめいた。早速、1人で海岸に行った。砂しかないなあと思ってよく見てみると、プラスチックごみがあちこちに交じっていることに驚いた。

 海が身近になく、最初はマイクロプラスチックに興味を示さなかった3人も、山崎さんが作ったアクセサリーの見本を見て「落ちてるごみがこんなにかわいらしくなるなんて」と乗り気になった。

 原材料集めは簡単だ。砂浜にいったんしゃがむと、その場から動かなくてもずっと拾い続けることができる。ただ、自分たちがアクセサリーに加工できるのはたかが知れていて、その間にも大量のプラスチックが生産されている。「拾ってもきりがない。自分たちの無力さも感じた」。和田さんは唇をかむ。

マイクロプラスチックで作ったアクセサリー=sobolon提供
マイクロプラスチックで作ったアクセサリー=sobolon提供

 アクセサリーのブランド名は「sobolon(ソボロン)」。みすぼらしいという意味のある「そぼろ」からイメージし、ごみのかけらの中にある美しさに気づいてほしいという思いを込めた。愛知県犬山市犬山の昭和横丁で月数回、週末に開かれるフリーマーケットなどで販売しており、購入者からは「捨てられていたプラスチックには見えない」と驚きの声が寄せられるという。

 和田さんは「自分も今まで海岸に行っても落ちていることすら気付かなかった。そういう人に知ってもらいたい」と話す。

 多くの人に環境への思いを込めたアクセサリーを知ってもらおうと、4人はクラウドファンディングでネットショップ開店のための資金を募っている。活動資金の募集は14日まで。「マイクロプラスチック アクセサリー」で。

 マイクロプラスチック 海に漂うプラスチックごみが、波や紫外線などで劣化して細かく砕け、5ミリ以下の粒となったもの。世界で年間推定800万トンのプラスチックごみが海に流出しているとされる。有害化学物質を吸着する性質があり、魚や海鳥の誤飲などで生態系への悪影響が懸念されている。

(2019年10月4日)

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