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じわり広がる「名古屋ハヤシ」

隠し味は赤みそと情熱

 名古屋風のハヤシライスが近年、じわりと広がっているのをご存じですか。その名も「名古屋ハヤシ」。「赤みそと卵を使う」「米などの食材とソースを混ぜて提供する」といった特徴があり、名古屋市内の約20店舗で提供されているそうです。今年3月に大阪から名古屋に赴任した記者(32)には、未体験の味。特色がある2店で食べ比べてみました。 (豊田直也)

名古屋ハヤシを開発した橋本さん=名古屋市中区錦3のカモシヤで
名古屋ハヤシを開発した橋本さん=名古屋市中区錦3のカモシヤで

 まず訪れたのは、中区錦三の居酒屋「カモシヤ」。2011年に最初に提供を始めた、発祥の店だ。

 茶色く染まったご飯は、ハヤシライスというよりはリゾットのよう。味は確かにハヤシライスだが、ふわりと赤みその風味がする。洋食なのに、名古屋の味だ。それもそのはず、店の看板商品のみそおでんの汁が入っているという。

 黄身を崩すと味がまろやかになり、独自の調味料「ハーブ七味」をかけると、爽やかな香りが加わった。ひつまぶしのように3通りの楽しみ方ができるのも、名古屋ハヤシの特徴だ。

 開発したのは、47都道府県のご当地グルメを食べ歩いた経験がある名古屋市出身のオーナー橋本雄生(ひろむ)さん(46)。「新しい名古屋メシで地元を盛り上げたい」と、仲間の2店舗とともに提供を開始。「東海3県の食材が入っている」など8カ条を決め、他の店舗にも呼びかけた。15年には提供する8店舗で「名古屋ハヤシ倶楽部(くらぶ)」を結成し、現在はカフェや洋食店、バーなどに広がっている。

【名古屋ハヤシ8カ条】

1、赤みそを使う
2、ハヤシソースを使う
3、卵を使う
4、食材とソースを混ぜて提供する
5、提供後にかける調味料で違いを出す
6、東海3県の食材が入っている
7、東海3県に来てもらいたいと考えている
8、新しい名古屋メシを広める情熱がある


 

内側をくりぬいたパンの中に入った名古屋ハヤシ=名古屋市名東区社が丘のアイスランドマーケットで
内側をくりぬいたパンの中に入った名古屋ハヤシ=名古屋市名東区社が丘のアイスランドマーケットで

 アイスランドの文化を紹介する名東区社が丘のカフェ「アイスランドマーケット」も、今月から販売を始めた。パンの中心をくりぬいた容器(ブレッドボウル)で提供し、ビーフシチューのような見た目だ。米が入っていないため、容器のパンを浸しながら食べていく。ごろっとしたひき肉の食感で食べ応えがあり、途中で粉チーズで味を変えられる。こちらは赤みその風味はそれほど強くなく、コクを出すためにアイスランド製のチョコレートを隠し味に使っているという。

 橋本さんとソムリエ仲間という運営企業の村上力さん(47)が「店でアイスランドの文化を知ってもらいながら、名古屋の食文化も盛り上げたい」と導入を決めた。

 名古屋ハヤシは、最近では旅行雑誌にも取り上げられるようになり、徐々に新たな名物として浸透しつつある。来年には一般向けにレトルトのルーの販売を目指している。橋本さんは「お土産でも楽しんでもらい、将来的には学校給食でも提供されるほどに定着させたい」と話している。

 提供店舗はホームページで見られる。

(2019年8月26日)

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