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カルピスソーダCM「ふらないで!」は、豊橋東高の甘酸っぱい風習?

女子から本命男子へ 卒業生中心に話題

 乳酸菌飲料「カルピス」とコンビニ大手「セブン-イレブン」のコラボレーションCMが豊橋市で話題となっている。原因はそこで描かれている甘酸っぱいエピソード。女子が好きな男子に「ふらないで」の意味でカルピスソーダを手渡すという内容で、実際にこうした風習がある愛知県立豊橋東高校を中心に「同校がモデルでは?」との推測が広がっている。(五十幡将之)

 話題のCMは、高校生の女子が隣を歩く男子に話しかける場面から始まる。

 「もうすぐ夏休みだけどさ、なんか予定あんの?」「予定もなにも、毎日部活じゃん」「デートは?」「相手いねーし。おまえさ、さっき何買ったんだよ」「いや、いいじゃん」「なんだよ?」「いいじゃんよ」「見してみって」「あ、ふらないで!炭酸だし」「カルピスじゃん」「ソーダだよ・・・あのさ!」「まあ、ふらないけどね」

 そして最後に説明書きが流れる。「とある日本の高校では体育祭のあと 女子から、本命の男子に『カルピスソーダ』を『ふらないで!』という意味をこめて渡す風習があるそうです」

 CMは、7月前半にあった両社のキャンペーン用に制作。公開直後から豊橋市民の間では「豊橋東高のことでは?」との臆測が飛び交った。

 豊橋東高には実際に同様の風習がある。体育大会の最後に男子がたき火を囲んで歌い踊る伝統行事「ストーム」の後。同校によると、疲れた男子をねぎらうために女子が意中の男子にカルピスやカルピスソーダを手渡し、男子から代わりにハチマキをもらえると両思いのサインなのだとか。

 同校出身の大学四年生・林さん(22)=同県新城市=もカルピスを渡した一人。「バレンタインのチョコレートに近い感覚で、体育大会前には自販機や売店からカルピスが売り切れになってました。このためか、秋にはカップルが増えるんです。私は特に進展はありませんでしたけど」と当時を懐かしむ。

 かつてストームは女人禁制で女子は帰宅を促されたことから、男子向けにおにぎりなどを教室に置いていた。1997年に女子が見学できるようになると贈り物も多様化。同校によると十数年前、教育実習に訪れた卒業生の女性がカルピスを渡した思い出を紹介したところ女子の心をわしづかみに。以後、カルピスが主流となり、近年は「ふらないで」の意味を込めたカルピスソーダが人気という。

 ではCMの題材は豊橋東高なのか。カルピスを手掛けるアサヒグループホールディングス広報部門の担当者は「愛知県内にある高校の卒業生から風習の情報提供がありそれを参考にした。地元でCMが話題になっていることは承知しており、ありがたい」と明かしたが、学校名は挙げなかった。風習については「カルピスは以前『初恋の味』をうたっており、そこが数ある飲料の中でもカルピスが選ばれている理由ではないか」と話している。

 豊橋東高の藤原俊男同窓会長は「若者はインターネットでの会話が多く直接表現が苦手とされる中、若い恋心をうまく表現するアイデアは後輩ながら頼もしく、うらやましい」。同校の歴史に詳しい長谷川邦彦元教頭は「甘酸っぱい青春の思い出とともに卒業生を中心に話題になっているようだ。これもストームがあってこそ根付いた風習であり、そうした伝統行事も知ってもらえれば」と話している。

(2019年8月10日)

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