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ドラッグストア+診療所、中部で増加

併設でスムーズな提供・調剤収入安定

クリニック(左側)を併設した「V・ドラッグ志段味西店」=名古屋市守山区で
クリニック(左側)を併設した「V・ドラッグ志段味西店」=名古屋市守山区で

 中部地方のドラッグストア各社が、調剤事業を強化する取り組みとして、店舗の敷地内や隣接地にクリニック(診療所)を誘致する「クリニック併設型店」を増やしている。安定的に調剤収入を確保できるほか、クリニックで診察を受けた患者に医薬品や日用品を販売することで利便性の高いサービスを提供できる。(西山輝一)

 バローホールディングス傘下の中部薬品(岐阜県多治見市)が運営する「V・ドラッグ志段味西店」(名古屋市守山区)は昨春に改装し、駐車場の一部に脳神経外科・内科のクリニックを誘致した。ドラッグストア店内には薬剤師が常駐し、クリニックを利用する患者らにスムーズに薬を提供する。

 中部地方を中心に展開するV・ドラッグ383店のうち、調剤機能を備えた店舗は90店。その中で内科や小児科、整形外科などのクリニックを併設する店舗は38店ある。

 調剤室があるドラッグストアはどの医療機関が出す処方箋も受け付けるが、敷地内にクリニックを誘致することで安定した調剤収入が期待できる。ドラッグストアには薬剤師のほか、管理栄養士もいることから、「医師と連携をすることで病気の治療から食事指導まで、質の高い医療やサービスを提供できる」と調剤事業部の久保公裕課長は話す。同社は今後もこうした併設型店を増やす方針だ。

 「スギ薬局」を展開するスギホールディングス(愛知県大府市)も、併設型店の出店に注力する。昨年3月に医師専用のコミュニティーサイトを運営するメドピア(東京)と提携し、協業の一つとしてスギ薬局の用地を活用して医師の開業を支援する試みを進める。

 大手のココカラファイン(横浜市)は、一つのビルの中にドラッグストアのほか、各階にクリニックを誘致する医療モールを東京で展開。複数の診療科目がそろい、多様な患者に対応できる点を強みとする。

 ドラッグストア各社がクリニック併設型店を出店して医療機関との連携を深める背景には、全国で「かかりつけ薬局」を増やそうとする国の方針がある。

 医師の処方に基づいて薬を出す調剤薬局は全国に6万弱あり、その大半を病院の近くにある門前薬局が占めている。国は少子高齢化とともに増大する医療費を抑えるため、病院の入院患者の在院日数をなるべく減らし、在宅医療を強化する方針を掲げる。薬局にも薬を出すだけでなく、在宅医療への対応や住民の健康維持をサポートするかかりつけ薬局の機能を備えるように促す考えだ。

 スギホールディングスの笠井真経営企画室長は「店舗数が多く、患者の自宅近くにあるドラッグストアがかかりつけ薬局の機能を担う」と語る。薬剤師や管理栄養士といった専門職を擁し、地域医療の一翼を担おうとするドラッグストアと、医療機関との連携は今後も進みそうだ。

(2019年6月14日)

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