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ミシュラン登場で「奥三河」盛り上がれ!

東栄町のそば店「茶禅一」

実家を改造した店の前に立つ尾林さん夫妻=愛知県北設楽郡東栄町御園で
実家を改造した店の前に立つ尾林さん夫妻=愛知県北設楽郡東栄町御園で

 17日発売されるグルメ本「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版」に、奥三河四町村のレストラン・飲食店では唯一、愛知県北設楽郡東栄町御園の手打ちそば店「茶禅一(ちゃぜんいち)」が掲載された。過疎高齢化が進む小さな山里にUターンし、店を守り育ててきた尾林威行(たけゆき)さん(45)は「努力が認められたようでうれしいです。地域全体が盛り上がるきっかけになれば」。妻の直子さん(44)とともに掲載を喜んだ。 (鈴木泰彦)

 東栄町の中心部から、曲がりくねった山道を車で20分。急な斜面のわずかな平地に、茶禅一の店は立っている。標高600メートル。周囲は山また山。雲海の名所としても知られ、雲に浮かぶ山々を店から眺められる。

 威行さんは名古屋市の大学を卒業し、帰郷して家業の茶園を継いだ。農薬を使わないので、収穫は病虫害の被害がない一番茶だけ。「茶摘みは6月中旬で終わってしまう。後は遊んでいるわけにもいかず、お茶を生かしたそば店を開こうと思い立ったんです」

 東京と長野県でそば打ちを学び、あちこちの店を食べ歩いて研究を重ねた。煎茶の微粉末を練り込んだ独特の茶そばも開発し、実家を改造して2006年8月、オープンにこぎ着けた。

 「こんな山の中に、お客さんが来てくれるだろうか」。不安まじりの開店だったが、素朴な味と美しい景観の評判が口コミで広がり、今では週末になると100人以上が山道をたどって訪れる。殻付きのソバの実を用いたり、梅や桜、ユズなど季節の素材をブレンドしたりと工夫を凝らし、メニューを増やした。

 営業は午前11時~午後2時。休業は水、木曜日だが、1.5ヘクタールの茶園も経営しているため茶摘みで忙しく、5月の大型連休明けから6月中旬までは土、日曜日だけ店を開く。さらに毎年11月半ばには、伝統芸能「花祭り」のため1週間店を閉じる。

 数百年続く尾林家は代々、花祭りの役職「助太夫(すけだゆう)」を務めてきた。威行さんは父親から引き継いだ山見鬼(やまみおに)を舞うため、仕事を忘れて祭りの準備に打ち込む。

 直子さんは小牧市の生まれ。「結婚して御園に来たときは、本当に寂しかったです」。双子の娘を育てながら店を切り盛りしてきた。「お客さまをお待たせするのが心苦しくて。平日なら、すぐに召し上がっていただけます」と話す。

 茶禅一の店名は、茶の湯と禅の本質は同一であるとする「茶禅一味」の言葉からとったという。


【ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版】料理の技術や味、独創性などの評価を星の数で表す「星付きレストラン」68店と、価格以上の満足度が得られ5000円以下で楽しめる「ビブグルマン」102店、適正な食材を使いミシュランの基準を満たした「ミシュランプレート」366店が掲載されている。奥三河4町村からは「ビブグルマン」に飲食店で茶禅一、旅館として新城市・湯谷温泉の「はづ木」「はづ合掌」が掲載された。

(2019年5月17日)

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