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明治村、新紙幣で思わぬ脚光

渋沢「帝国ホテル」、北里「研究所・医学館」

渋沢栄一が発起人の1人となってできた帝国ホテル中央玄関
渋沢栄一が発起人の1人となってできた帝国ホテル中央玄関

 近代日本の貴重な建物を保存する愛知県犬山市の博物館明治村に、新1万円札と新千円札にそれぞれ肖像画が採用される実業家渋沢栄一と、細菌学者北里柴三郎にゆかりのある建物がある。明治村は「思ってもいなかった形で建物にスポットが当たった」と喜んでいる。

 「日本の資本主義の父」とされる渋沢は、明治期に東京都千代田区の皇居の向かいに、帝国ホテルを創設した1人。明治村には、大正中ごろの火災で焼失した後、米建築家フランク・ロイド・ライトの設計によって1923(大正12)年に新たに造られたホテルの中央玄関部が移築された。明治村を代表する建造物となっている。

明治村に移築された北里研究所本館・医学館=いずれも愛知県犬山市で(博物館明治村提供)
明治村に移築された北里研究所本館・医学館=いずれも愛知県犬山市で(博物館明治村提供)

 破傷風の治療法を確立した北里の業績を表すのが「北里研究所本館・医学館」。建物は1915(大正4)年に東京都港区に創立した北里研究所の本館部分を移設した。

 北里が留学したドイツの研究所を模したドイツバロック風の木造2階建て。NHKの連続テレビ小説「花子とアン」で、主人公の安東はなが通う「修和女学校」の校舎外観として使われた。内部には、顕微鏡や関係する功績を紹介する展示がある。

 明治村の学芸員井上宗一郎さん(39)は「お札に使われることを機会に、予防医学に貢献した北里柴三郎さんたちを再び学ぶようになってほしい」と話している。

 また、新千円札裏面に採用される江戸後期の浮世絵師葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏(なみうら)」を所蔵する美術館「北斎館」(長野県小布施町)では、「これをきっかけに来館者が増え、北斎への理解が深まれば」と期待が高まっている。

 竹内隆副館長(73)は「版画なので制作当時は安く、多くの人に親しまれた。1番多く使われるであろう千円札にぴったり」と喜んだ。北斎館は11月16日から開く企画展で、神奈川沖浪裏を「富嶽(ふがく)三十六景」の1つとして紹介する予定。

(2019年4月10日)

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