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駆け引き楽しい"鬼ごっこ"で外遊び♪

アレンジで高まるゲーム性 効率的に体動かす力を

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 いよいよ春、外で体を動かして遊びたい季節だ。そこで提案したいのが、昔懐かしい鬼ごっこ。幅広い世代で楽しめ、お金もかからない。アレンジ次第でゲーム性も高まる。最近、子どもがやっている姿を見る機会は少ないが、心と体の発達に大きく役立つという。(河郷丈史)

 鬼ごっこの歴史は何と1300年前までさかのぼる。鬼役1人に親役1人、複数の子どもの役で遊ぶ「ことろことろ」がルーツだ。子たちが親の後ろに列をつくり、鬼は親の防御をかいくぐって最後尾の子を捕まえる-というルールだった。

 2000人を超える会員を持つ一般社団法人「鬼ごっこ協会」(東京都世田谷区)理事の羽崎貴雄さん(35)によると、細かいルールの違いを含めれば、かつて鬼ごっこは全国に数千種類も。しかし、外遊びの機会が減るにつれて廃れた。

 今、最もよく行われているのは、鬼役が他の人を追い回し、捕まった人が鬼になるという遊び方だ。ただ、それでは足の遅い人は不利。単純すぎて、すぐ飽きるという難点もある。「いろいろな種類の鬼ごっこに触れ、高い戦略性と駆け引きを楽しんでほしい」

 お勧めの1つが「色鬼」だ。鬼は「赤」とか「青」とか色を指定。追われる側は、逃げながら言われた色を探しだす。その色に触れている間は、鬼は捕まえることができない。辺りを見回し、どの色を指定すれば捕まえやすいかは、鬼の知恵の絞りどころ。逃げる側は、いかに鬼の裏をかいて指定された色を見つけ出すかがポイントだ。

 相手の影を踏んで捕まえる「影ふみ鬼」も面白い。鬼に影を踏まれないためには、太陽の位置を常に意識しておく必要がある。影がどの方向に伸びるか、長さがどのくらいかは、時間によって違う。楽しみながら自然の営みを体感できるのは外遊びならではだ。

 「助け合いの大切さが身に付くのも魅力」と羽崎さん。例えば「氷鬼」。鬼に捕まった人は「凍って」動けなくなるが、他の人のタッチで再び動けるように。鬼の攻撃を避けながら仲間を助けるのが醍醐味(だいごみ)だ。

 独自のアレンジを加えてもいい。「氷鬼」なら、捕まった人を「3回助ければ鬼の負け」といったルールを足せば、逃げ回るだけの人はいなくなる。年齢がばらばらなら「高学年が低学年を捕まえる時は両手で」「低学年は5回捕まるまで大丈夫」などとすれば体力面のハンディを補える。

 さあ、早速、親子でやってみませんか。

 鬼ごっこといえば縦横無尽に走り回る印象が強い。しかし、子どもの運動と体力について研究している名古屋学院大の中野貴博准教授(45)は「上達するほど、走る量は減る」と話す。相手の動きに合わせて、素早く身をかわしたり、フェイントを繰り出して隙を突いたりといった作戦を瞬時に取れるようになることが理由。つまり、走る能力そのものより、体を効率的に動かす「調整力」が磨かれるというわけだ。

 調整力は、段差を跳び越えたり、障害物を避けたりする時など、生活のあらゆる場面で欠かせない。相手の動きを見極めて攻撃することが必要なスポーツの分野にも応用できる。鬼ごっこで調整力を身に付けるには、走る量が減るよう、できるだけスペースを限定することが大事。その上で「大人が体の動かし方を示し、子どもの能力を引き出してほしい」。

(2019年3月15日)

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