オピ・リーナ opi-rina
menu
オピ・リーナ opi-rina
ニュース 中日新聞ニュース

ゆかりチューハイ、広がれ!

限定1万ケースを全国で販売 赤シソ食文化は東海発祥

ふりかけの「ゆかり」と発売された「ゆかりチューハイ」=名古屋市中区のヤマナカ松原店で
ふりかけの「ゆかり」と発売された「ゆかりチューハイ」=名古屋市中区のヤマナカ松原店で

 赤シソふりかけのゆかりを原料に使った缶酎ハイが、2月下旬に発売された。ふりかけの包装そっくりのデザインはインパクト抜群だ。三島食品(広島市)が1970年に世に出したロングセラー商品のふりかけは、実は東海地方と「ゆかり」が深い。酎ハイもヒット商品となるか-。(竹田弘毅)

 「三島のゆかり使用チューハイ」は、ふりかけの原料である赤シソの生葉から抽出したエキスを入れた。「日本で1番赤シソを使うメーカー」と自負する三島が原料を供給し、総合食品会社の三井食品(東京都)が製造、全国で販売する。

 鮮やかな赤紫色と甘酸っぱい味わいが特徴で、食中酒として飲むのがお勧め。東海地方では、ヤマナカなど一部のスーパーで取り扱う。原料が少ないため、24缶(350ミリリットル)入りの約1万ケース限定だが、今後も毎年販売する考えだ。

 ゆかりの誕生は半世紀前、三島の営業マンが、名古屋周辺で梅干しの着色に使う赤シソ自体を食べる習慣があることを知ったのがきっかけだ。商品化を直談判した当時の社長には「うちは漬物屋じゃない」と断られ続けたのにもめげず、1年かけてふりかけとしての商品化を取り付けた。

 発売当時、赤シソだけを使ったふりかけは斬新すぎて受け入れられず、返品が相次いだ。給食に出たゆかりを食べた子どもたちが「家でも食べたい」と話すようになったことで認知度が高まり、じわじわ売れるようになった。

 長い間親しまれる商品になったゆかり。赤シソを食べる文化があった東海地方での人気は、全国でも際立っている。東海4県(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)の人口1人当たりの売り上げは、三島の地元、中国や四国地方の1.5倍に及ぶ。スーパーでも陳列スペースが広くて品数を多く置けるなど、扱いがよいという。

 もう1つご当地とのゆかりがある。商品名は、古今和歌集の歌で、縁のあるものや身近なものとして、むらさき草が詠まれていることに由来する。紫色のふりかけに、「お客さまとの縁を大切にしたい」との思いから命名した。だが、「ゆかり」は販売の10年前に、ミツカン(愛知県半田市)の前身中埜酢店が商標登録していた。そのため、ミツカンの厚意で使わせてもらい99年に正式に譲り受けた。

 三島の広報担当者は「酎ハイは赤シソの新たな可能性を、と挑戦した。多くの人に愛される商品になればうれしい」と話す。

(2019年3月7日)

<< 前の記事 次の記事 >>

News 中日新聞ニュース

Today's Fotune 今日の占い

Mail Magazine 登録無料

下記フォームより
メールアドレスの登録を行ってください

> 登録 >>メルマガについて
ページトップに戻る