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愛知県産小麦、スイーツにも

「きぬあかり」活用を 県菓子工業組合

試食会で「きぬあかり」を使った和、洋菓子を紹介する県菓子工業組合の久村理事長(右から2人目)ら=県公館で
試食会で「きぬあかり」を使った和、洋菓子を紹介する県菓子工業組合の久村理事長(右から2人目)ら=愛知県公館で

 愛知県農業総合試験場(長久手市)がうどんやきしめんなど製麺用の品種として開発した小麦「きぬあかり」が、和洋菓子の原材料として用途を広げている。三重県伊勢市で2017年にあった全国菓子博に際し、きぬあかりを製菓に生かすアイデアが生まれたのがきっかけ。愛知県菓子工業組合が主導し「地元産材料にこだわり、ストーリー性のある菓子づくりを」と取り組み始め、共鳴する店が広がっている。 (安藤孝憲)

 きぬあかりは県内の栽培環境に適合した品種として試験場が開発し、10年には県が生産者に普及を促す奨励品種に指定した。「絹のように美しい明るさを持つうどんができる小麦」が名前の由来で、みそ煮込みうどんなどの食文化を支える品種となる願いが込められている。

 アイデアは菓子博の開催前年、組合幹部らが県担当者と出展方針に関する打ち合わせをしていた際、偶然思い付いた。組合理事長で菓子工房くむら(武豊町)会長の久村俊昌さんは「麺のコシを生むため弾力性の強いきぬあかりは製菓に不向きだと考えていた。ところが試しに使ってみると、かむほどに小麦本来の甘みが出て、もっちりした食感も十分生かせると分かった」。県担当者も「うれしい誤算だった」と振り返る。

 菓子博を機に、組合とJAあいち経済連は「きぬあかりスイーツを召しあがれ!」と題したキャンペーンも開始。報告のため昨年12月に県公館で開いた試食会では、くむらの日本酒入りスポンジケーキ、両口屋是清(名古屋市)の焼き菓子、青柳総本家(同市)のまんじゅう、菊里松月(同市)のどら焼きなどが披露された。キャンペーンのパンフレットには県内計16店舗の和洋菓子が紹介され、他にも広がっているという。

 全体の収穫量の中では製菓利用はまだごく一部にとどまるが、県園芸農産課の担当者は「県産品種の魅力発信につながる」と期待する。久村さんは「地産地消を進める上でも意義ある取り組み。各店で創意工夫を競い合い、展開を広げていけたら」と話している。

(2019年1月15日)

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