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ラジオDJ なりたま の大人女子の音楽ライフ

映画「犬ヶ島」、ウェス・アンダーソンを通して見る日本。

2018年5月30日 15:38 | コメント(0)

先週金曜日に公開されました映画「犬ヶ島」。ご覧なりましたか?

アカデミー賞で9部門ノミネートされた「グランド・ブタペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督の最新作となります。

日本の近未来を舞台にしたストップモーション・アニメ作品。日本の映画以上に日本を感じられます!

監督は「黒澤明をはじめとする日本の巨匠たちから強いインスピレーションを受けて作った」と話しています。

 

 

 

 

今から20年後の日本。

メガ崎市ではドッグ病が蔓延し、人間への感染を恐れた市長が、すべての犬を”犬ヶ島”に追放すると宣言します。

多くの犬が島に放置され、数ヶ月後、怒りと悲しみと空腹抱えた犬たちがさまよう中、ある日、ひとりの少年が小型飛行機で島に降り立ちます。彼の名は「アタリ」。

両親を事故でなくし、唯一の親友だった護衛犬スポッツを探しにきたのです。

果たしてアタリは、スポッツやその他の犬たちを救うことができるのか?

一方、ドッグ病の治療薬を研究していた渡辺教授が軟禁され・・・というストーリー。

 

今回はキャスティングが私たちにとって身近なのが嬉しいですね。

ウェス・アンダーソンの映画には欠かせない、ビル・マーレイ、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、他には、アカデミー賞主演女優賞を穫ったフランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソンなどなど。

そして、もちろん、日本が舞台ですから日本人がキャストも多くいます。

渡辺謙、村上虹郎、夏木マリ、それからオノ・ヨーコにRADWIMPSの野田洋二郎!

 

主演のアタリ役は、カナダ生まれでお母さんが日本人のコーユー・ランキンくん。英語と日本語を話すバイリンガルの少年で、これが長編映画デビュー作となります。勇敢な少年がぴったりの声で、ちょっとイントネーションがたどたどしい日本語が、近未来の日本っていう設定にピッタリなんです。

 

 

 

 

<パペットのわんちゃん、本当に生きているかのよう。心揺り動かされます。>

 

 

近未来の日本が舞台なんですけど、日本の歴史を追う上で江戸時代を思わすような振り返りがあったり(ま、犬の追放っていうのも、生類憐れみの令の逆のような感じもしますし)、ドッグ病にかかった犬を犬ヶ島に運ぶ貨車は、鉄線が張られたところをボロボロの木で作られたトロッコみたいなものがガラガラと移動した乗り物だったり・・・その昔々の日本や、日本の古びた景色を使っているのが、ユニークなんですよね。

 

ウェス・アンダーソンが切り取る日本って、こういう日本なんだなぁ、と見ていて本当に面白かったです。

そこには、50~60年代怪獣映画の影響もあるそうで、それはサウンドでも表現されていますし、日本の風景としてはイメージとして歌川広重や葛飾北斎の浮世絵が初めから用意されていたそうですし、また、悪役の市長役は三船敏郎の表情からインスピレーションを受けていると、ウェス監督はお話ししています。

 

なんか、日本って我が国ながらミステリアスで魅力的だなぁ、とこの映画を見てつくづく思いました。そして、義理人情っていうんですかね。いいお話と、ちょっとコミカルな犬の会話のバランスも絶妙でした。

 

映画「犬ヶ島」ぜひスクリーンで見てくださいね。

 

 

今日のBGMnote I Won’t Hurt You  /  The West Coast Pop Art Experimental Band

https://www.youtube.com/watch?v=eMVsRTq1y6w

映画で、唯一サウンドスコア以外の曲。日本を舞台にしてかなり異色な作品になった中、この曲がウェスアンダーソン作品にしてくれているような1曲です。

 

 

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なりたま こと 成田真美

なりたま こと 成田真美
ZIP-FMミュージックナビゲーター。朝日とともに声とロックをお届けするアーリーバードDJ。音楽や映画、フェスを楽しむピースな日々を綴ります。

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