オピ・リーナ opi-rina
menu
オピ・リーナ opi-rina
映画パーソナリティー☆松岡ひとみのシネマレポート!

公開中 秋のオススメ映画① 映画「真実」

2019年10月12日 22:17 | コメント(0)

10月は良質の映画が大渋滞しています!!

 

“どれをみたらいいの?!” とよく聞かれます。

毎週木曜日に東海ラジオの“タクマ神野のど〜ゆ〜ふ〜!”で紹介している鑑賞済みの二本が私のオススメなんですが、

紹介しきれないという週もありまして、そこは苦渋の選択。

これから劇場にお出かけされるときに参考にしてくださいね。

 

順不同で、まずは一本目!

640-11.jpg

是枝裕和最新作「真実」

 

衝撃の感動作「万引き家族」でカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞する快挙をなしとげ、今や日本のみあらず世界中でその名を知らない人はいないだろう。

海外の監督さんにインタビューする機会が多く、そのたびに「日本の映画監督で影響されたor好きな監督は?」とお聞きすると

“黒澤明” “小津安二郎” “溝口健二” “宮崎駿”そして“是枝裕和”の名前があがることが多くなってきました。

 

デビュー作から「家族」を描いてきた監督の新作「真実」もじんわり心に染み渡る「母と娘」の物語がメインとなる家族のカタチを描いていく。

今まで違うのは、全員が外国人ということ、ロケ地がフランスがパリということ。

そして、世界中誰もが知っている歴史的な銀幕のスター カトリーヌ・ドヌーブと「イングリッシュ・ペイシェント」「ショコラ」で各国の映画に出演している大スター、

ジュリエット・ビノシュの二大女優の共演という驚き!フランス人監督でもまだ実現してないという快挙。

さらにイーサン・ホークも名を連ねています。

企画のたちあがりは、2015年頃一緒にお仕事が出来たらいいねと、ビノシュとの雑談から始まったそうです。

監督は老女優の話をちょうど書き始めていた頃で、ビノシュと親子の話にすることにし

その母であり大女優役にカトリーヌ・ドヌーブさんにオファーしました。

キャリア晩年の大物の女優が偏屈になり、お友達がいなくて楽屋でわがままでというキャラクターですが、

これは決して彼女のことではありませんよ!

とはいえ、スクリーンの以外のドヌーブさんの日常は知らないのでタイトル通りそれが「真実」なのかも?!

その真実は監督にもわかりません。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_8c6c.jpg

監督はドヌーブさんとは顔合わせとロングインタビューを2回して撮影に入りました。

「カトリーヌ・ドヌーブさんとのロングインタビューは緊張しましたか?」と監督にお聞きすると

インタビューより、本当に、この場所に来てくれるかどうかが緊張したという監督。そして、

ドヌーブの口からフランス映画のヌーベルバーグな巨匠たちの名前が出る度に心躍ったそうです。

監督の楽しそうな顔が目に浮かびますね・

 

映画の物語は、フランスの大女優であるファビエンヌが自伝を出すことになり、家族がお祝いにやってきます。しかし「真実」と題された自伝に綴られていなかったある過去の秘密がしだいに、母と娘の本当の“真実”を暴き出していくスリリングなヒューマンドラマ。

640-14.jpg

Photo L. Champoussin (C)2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

母と娘の口げんか

劇中でビノシュが自伝の内容について“真実”ではない!と母に言い寄るシーンがあり、口げんかをします。

その娘が親子のやりとりは、烏滸がましいですがまるで自分の母を見ているようだった。

ちょっとしたことで母と言い合いになり、顔も見たくないわ!とおもった5分後に仲良く話している姿を弟がみて不思議そうにしています(笑)

歳を重ねると、女性同士はライバルのようになってしまうのかな。そして、まちがったことでもなんだか言いくるめられちゃうのよね。

そんなシーンの感想を監督に話したら、親子のケンカのシーンは女性記者者さんの多くが共感していたそうです。

大女優でも母として娘とのたわいもない会話がとても普遍的。

それがお国が変わって日本人じゃなくても

ずっと家族をテーマに描いてきた監督の演出だからこそ私たちが共感できたのだと思います。

640-13.jpg

ドヌーブさんが演じる“ファビエンヌ”という国民的大女優の名前は、ドヌーブさんがご自身でつけたそうです。

「“カトリーヌ”だと自分のことだと思われてしまってこんがらがるのが嫌だから」ということでファビエンヌにしたそうですが、

この“ファビエンヌ”というのはカトリーヌ・ドヌーブのミドルネーム。ん?!

ということはご自身の名前ですよね。

これには監督もどうしていいやら不思議な人だなぁ〜と苦笑い。

 

 

名前で言うと、ファビエンヌのまわりには元夫、今のパートナー、執事と3人のフランス人男性がいます。

“リュック” “ジャック” “ピエール”となんともフランス人らしい名前。

フランス映画をみているとどうしても長い名前や覚えにくい名前が登場する。

この名前のことを監督にはなしたら、監督もヨーロッパ映画の登場する名前はいつも気になっていて

今回は誰もがわかりやすい発音の違う短い名前にしたそうです。

その配慮は素晴らしい!

監督の映画ではじめてフランス映画を観るという若い映画ファンには入りやすいと思います。

大女優の生活、フランス映画の撮影現場など興味深いシーンや

ドヌーブがパリの町を犬と散歩したり、カフェにたちよっと立ち寄ったりと、パリの空気や香りがスクリーンを通して感じることが出来ます。

全身ヒョウ柄のコート、黒い上質な生地のマントなど、ドヌーブだから品良く着こなせる。

あんなエレガントで素敵な70代になりたいです!

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_8c6f.jpg

衣装は「真実」のカラーとあわせてみました。byサカイ

 

パルムドール受賞後すぐの名古屋で開催された「万引き家族」の舞台挨拶の司会でお会いして、1年くらいでまた再会出来るとは!

(万引き家族のオピリーナ記事です)

https://opi-rina.chunichi.co.jp/cgi-bin/engine/mt.cgi?__mode=view&_type=entry&blog_id=67&id=31020

 

1995年の「幻の光」デビュー作以来、毎作品インタビューさせていただいてますから20年のお付き合いです。

変わらぬテーマで、常に新しいことに挑戦している監督の作品を今後も紹介し続けれるわたしでいたいです。

 

 

公式ホームページ「真実」

https://gaga.ne.jp/shinjitsu/

 

 

 

 

 

 

 

<< 前の記事 次の記事 >>

松岡ひとみ

松岡ひとみ
レポーター、テレビタレントを経て、2010年から映画パーソナリティとして活動。東海地区を中心に、新作映画のみならず旧作から自主映画、短編映画まで取材し、テレビやラジオ、雑誌など各媒体で紹介。また、新作映画の舞台挨拶・記者会見の司会など、東海地区を中心とした映画イベントシーンにおいて欠かせない存在で、通称「映画のお姉さん」。様々な監督との交流も深く、日本各地で映画監督が主催の映画祭に行くことが趣味。
“映画伝道師”として多くの方に映画を愛していただけるような人になるのが夢です!

Twitter @m1103
facebook
Abemaブログ
公式ホームページ

Comment コメント

Blog Recent Entries 最新記事

Category カテゴリー

Archives アーカイブ

Today's Fotune 今日の占い

Mail Magazine 登録無料

下記フォームより
メールアドレスの登録を行ってください

> 登録 >>メルマガについて
ページトップに戻る