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映画パーソナリティー☆松岡ひとみのシネマレポート!

香取慎吾主演作「凪待ち」いよいよ28日公開!白石監督に単独インタビュー

2019年6月27日 12:06 | コメント(0)

いよいよ、明日金曜日28日は「凪待ち」の公開です!

http://nagimachi.com/

先日は、白石監督にこのオピリーナ、三重テレビ「シネマクルーズ」にて単独取材、そして全国縦断完成披露試写会にて香取慎吾さんの舞台挨拶の司会をさせていただき、

本日は、東海ラジオのタクマ神野のど〜ゆ〜ふ〜でも紹介するので、この作品のことをずっと思っていたらもう一度見たくなり、土曜日に映画館に行こうと思います。

「凪待ち」は、後からジワジワくる映画なんです、そして答え合わせをするかのように、見た人と感想を言い合いたい。

早く見て欲しいです。あとちょっと!(笑)早く〜。

 

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監督の長編デビューの「ロストパラダイス・イン・トーキョー」からインタビューをさせていただているので、

まもなく私の白石ファン歴10周年!パチパチ。

2013年に「凶悪」という映画でブレイクしたのはみなさんもご存じですよね。

「新潮45」の編集者が、死刑囚の告発を元に殺人事件を究明したノンフィクションを題材にした、異色の実録映画。

「なんだか凄い監督が出てきたぞ。」話題騒然となり、映画界に新しい風を入れた人でもあります。

 

その後の「日本で一番悪い奴ら」は四日市で撮影をし、(名古屋も撮っています)白石さんが助監督としてついていた行定勲監督が「白石組の陣中見舞いに四日市にいくので、名古屋で櫃まぶしを食べよう」と、伏見の鰻屋に誘われたことを思い出しました。

 

行定監督は、そんなに人を褒めないのですが、白石監督が活躍していることをとても喜んでいる様子でした。

日活ロマンポルノ映画の「牝猫たち」、「サニー32」も「彼女がその名を知らない鳥たち」と立て続けに意欲作を発表。そして2018年の

「狐狼の血」は日本アカデミー賞で12部門受賞。いまや日本映画界の「顔」です。「2」も絶賛準備中。

 

香取さん曰く、先日のインタビューで、あのタイプの社会派映画を撮る監督だから、どんだけ恐い人かとおもっていたら、穏やかで優しい方なので拍子抜けしたと話していましたけど、そうなんです、とてもお茶目な方なんです。

師匠である故若松孝二監督の自伝的映画「止められるか、俺たちを」の取材でお会いした時に、ちょうど「カメラを止めるな!」が社会現象になっていたので、

「止めオレっていうと「カメ止め」と間違えてみてくれるかも(笑)。なんてことを言うことが出来るお人柄なのです。

(当時、若松孝二監督がピンク映画を年間何十本も作っていたとき「カメラを止めるな!といつも言っていたそうで、同じタイトルになっていたかもしれないと話していました)

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*シネマスコーレにて 

 

白石監督の名前をパソコンに打ち込むと、「白石和彌」って出てくるようになりましたね。前は「白石和也」って出てくるので「也」を変換するのが面倒でした(笑)と監督に伝えましたら、めちゃめちゃ嬉しそうでした♪

AIも認める白石和彌」なのです!!

 

え〜いつものことですが、前置きが長くなりました。

そして、インタビュー前もいつも近況報告をするので、全然本題に入れない・・ご迷惑をおかけします(汗)

 

お待たせいたしました

凪待ちインタビューです!

 

「香取さんとは前からご一緒したかった」

 

「狐狼の血以来、バイオレンスものの企画がたくさん来るようになり、俳優達も「ヤクザやりたいっす」という人が飽和状態で。そんな中、喪失と再生はずっと撮りたかったんです、でも時間がないと言い訳をしてずっとほったらかしにしていたのですが、今回「香取さんと映画をつくらない?」という話がきて、香取さんの転落する姿が見たいとおもい、加藤正人さんを脚本に巻き込んでスタートしました。

僕が小さいこともあり、体の大きい役者に憧れているということもありますが、

以前、ドラマの企画を香取慎吾さんでいくつか考えていたことがあって、「いつか仕事がしたい」と想いを募らせていたので嬉しかったですね。」

 

ー加藤さんとはネットフィリックスの「火花」でご一緒されましたね?

 

「脚本の加藤さんは大先輩なんですけど、加藤さんが言うには、僕は映画の脚本は年に一本しかペースとしてはかいていない

それを考えるとあと5本くらいしか書けない。その一本を白石君とやりたいんだよ。といわれ、今回お声を賭けさせていただいたのですが、それから精力的になったのか、今は何本も書いていますよねぇ(笑)なんだよ〜そういう口説き方だったのか!?って思いました。」

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「香取さんとの仕事について」

 

普段陽性なキャラクターですが、コンサートのプロデュースをしたり

絵を描いたりして孤独を知っている人だから、きっと孤独も似合うと密かに想っていたんです。香取さんの違う一面を出したら僕の世界にもマッチするだろうし。そして最後に小さな光りがさせば、ただ落ちていくだけじゃない話になるし・・。」

 

ー郁男の外見についてはなにか要望をだされたのですか?

「無精髭をはやしてほしい、いまは金髪ですけど茶色にしてほしいということ、そして、撮影前から撮影後中は可能なかぎりだらしない生活を送ってくれと御願いしました。

アイドルに言うことじゃないですよね(笑)

今回は、ダメ人間。ギャンブルをやめたいのにやめれない男の心情を見事に表現してくださいました。」

 

ー香取さんが演じているからか、色気もあるし、ダメな奴なのにほっとけないと思わせる。

それが恋人亜弓役の西田さんがピッタリでした。

「西田さんは助監督時代にご一緒して、いつか仕事したいと思っていました。

姉さん女房にしたかったんです。その姉さん女房のイメージで誰かいないかと直ぐにオファーしました。

今の日本映画って説明的じゃないですか。でもこの映画って説明してないですよね?二人がいつであってとか、どういう付き合いなのかとか。

でも映画を観ていくと言葉のはしばしから、関係性がわかってくる。香取さんと西田さんの二人だと、西田さん演じる亜弓が、郁男に対して母性を擽られたんだなということも徐々にわかってくると思うのです。」

 

―予告にもあるように、その亜弓は誰かに殺されてしまいますが、犯人は誰かと言うことにはまったく気をとられませんでした。

「宣伝はサスペンス推しですけど、僕は犯人捜しをやるのはまったくなかったです。あくまでも郁男の人生、郁男に焦点を絞っていました。

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*完成披露の時の写真

 

「東日本大震災と向き合える作品」

 

―香取さん演じる郁男と彼をめぐる物語は宮城県の石巻を舞台にした理由は?

 

「助監督時代に大船渡という街で長いこと撮影していたことがあり、大船渡を舞台にしたかったのですが、脚本があがってきたらもっと大きな町じゃないとスケール感があわないので石巻にしたんです。

僕は社会派なんて言われているけれど、自分の映画の中に震災のことはまったく描いていないんですよね。どっかで描きたいなと思っていたんです。」

「震災直後は映像作家っていう人たちがこぞってドキュメンタリーとりに行っていましたよね。

絆とか、頑張れっていうメッセージのドラマも多く作られたけど、それは僕じゃないなと思っていたところに、SMAP時代に復興を支援していた香取さんだったら震災に向き合えるとおもぅたので、東北を舞台したんです。

あの時ドキュメンタリーとりに行った人たちが、7年たったらだれも撮りにいってないじゃないですか。それ、腹が立つんですよね。」

舞台をするだけでも映画にとって必要なことだと思った。7ねんとかたつと人間はいつまでも悲しみの中だけでは生きていけなくて、悲しみから新たな一歩をすすまなければいけない、というよりすでに7年だから一歩ではなく道が出来るほどあるいている。7年って今こそ物語の中で描けると思った。」

 

「脇を固めるいぶし銀俳優」

 

「亜弓の父を演じた吉澤さんは何度も仕事をしています。僕の作品にはたくさん出てくださっています。師匠である若松孝二監督の作品の70年代の主演俳優でしたから僕にとってはスターです。麿赤兒さんたちの状況劇場のみなさんは、昔はアングラといわれていた世界観でやってきた方達で、今はメジャーにもでていますが、この雑多な所に香取さんを引き釣り湖みたいとおもった。僕もいまでこそメジャー作品を撮っていますが、元はインディーズ監督ですし。」

ータッグを組んで香取さんについて思ったこと

「香取さんは生きている時間が違う。時間の濃密さが違いますね。あらゆることを経験されていますから。背中でも語れる銀幕俳優です。

カメラと被写体の関係を熟知していて、それをわかっている俳優はほとんどいないですよ。

その関係性をわかっているので、こうしたいということの理解が早い。跳躍度というか、それが驚くほど早い。でもリリーさんとも話していましたけど、香取さんは大河で主役はっている方ですからね!」

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(C)2018「凪待ち」FILM PARTNERS

「タイトルに込めた想い」

 

「これは加藤さんが付けたんです。

3文字にはしたかったんですが、考えれば考えるほどいいタイトルですよね。

天災と人災を一緒にするつもりはないのですが、

いま、いろんな嫌な事件がおきていますよね。人の心や社会はずっと波が立っているとおもうんです、そんなことも含めいろんな人に「凪」が来るといいなと想いを込めたタイトルです。東北を舞台にして津波のような荒れ狂う海と凪は対なので、最初から「凪」という字は淹れたかったです。映画に映っている海は「凪」で穏やかなんですけど、陸に住む人々の心は波立っているという対比もしたかった。」

ちなみに、郁男がハマってしまう「競輪」も加藤さんが決めたそうです。

競輪は加藤さんのお得意分野で、ある冊子に競輪のコラムも書いているそうです。

競輪部分のリアリティはハンパないと監督。

 

「エンディングに映し出されるピアノとは?」

 

ー郁男達が乗船している船から見る海の底にはピアノや生活用品が沈んでいるのが印象に残りました。

 

「すでに生活用品やピアノはすでに引き上げているのですが、ピアノは震災後に何台も流されてきて、そのピアノだけを倉庫に集めている人がいるんです(楽器屋さんだった)、その方の倉庫にいったら、たくさんのピアノがおいてあり、それを見たら震災の時のことが昨日のように蘇って一台井お借りしました。海底に沈めるにはコストがかかるので、別取りして合成しています。沈んだ船は潜って撮りました。」

 

観光映画ではないですが、一度訪れてみたいです。訪れておかなくてはいけないと思いながら時間がたってしまった。

お食事もおいしかったですか?

 

「ぶっちゃけめちゃくちゃおいしいですよ、どこにはいってもハズレなし!

特にサバ出汁ラーメンがオススメです。

でも行くべきですよ。行くといろんなことを感じますよ。訪れて欲しい。

石野町市役行くとロケ地マップもあります」

 

台詞に頼らず、海沿いの風景から漂う空気、登場人物の表情からにじみ出る感情によって物語が紡がれていく。

そして、一人の男の喪失と再生によって、見る側も「生きる」ことの大きなエネルギーを得ることでしょう。

凪待ちは明日6月28日公開です。

 

*イオンシネマ石巻にて明日の初日に、公開記者会見が行われるそうです。

 

 

 

 

 

 

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松岡ひとみ

松岡ひとみ
レポーター、テレビタレントを経て、2010年から映画パーソナリティとして活動。東海地区を中心に、新作映画のみならず旧作から自主映画、短編映画まで取材し、テレビやラジオ、雑誌など各媒体で紹介。また、新作映画の舞台挨拶・記者会見の司会など、東海地区を中心とした映画イベントシーンにおいて欠かせない存在で、通称「映画のお姉さん」。様々な監督との交流も深く、日本各地で映画監督が主催の映画祭に行くことが趣味。
“映画伝道師”として多くの方に映画を愛していただけるような人になるのが夢です!

Twitter @m1103
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