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神野三枝の今日も絶好調!
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第40回 別れ際

友人が婚活で出会った男性は彼女をとても気に入り、積極的に2度目3度目のデートの申し込みがありました。食べたい物や行きたい場所を聞かれ、会話の行き掛かり上なんとなく返答をすると、その場でスマホを操作して予約を入れてしまうという行動の素早い人。スピーディーで決断力に長けている様子から仕事ができる方なのだろうな~、という頼もしい印象でした。

ところが、その素早さも次第に彼女にとって心の負担になっていったのでした。彼女の気持ちなどお構いなしに次々と勝手に決めて予約をしてしまう男性。ある時はプレゼントした洋服を着て行って欲しいからとブティックに連れて行かれ高価なドレスを手渡され、なぜドレスのプレゼント?と思えば、実はすでに旅行の予約がしてあり、そのディナーでこのドレスを着て欲しいと言うのです。ウットリするようなサプライズ王子!と羨ましがるのは部外者であって、彼女にしてみたら正式にお付き合いすると返事もしていないのになんて自分勝手な!と思うわけです。確かに独りよがりであり、こうした違和感は相手を優しい人というより身勝手な人に思わせ、行動力があるというより自己中心的な人物に感じさせ、手際が良いというよりせっかちな性格に思わせるものです。結局、女性側の気持ちを無視して自分の感情だけを押し付ける人。してくれていることは一見器の大きな男性のように見えますが、実際は相手の気持ちを優先させることを無駄だと思う「譲る=損」損をしたくない人なのです。

彼女からこの男性とのお付き合いはやめようと思うと聞いた時、私は言いました。「断ったら、おそらくこの手の男性はプレゼントした洋服を返してくれと言ってくると思うよ、ケチだと思うから。」すると彼女は「まさか~。だって、ねだったわけでもないし、自分からプレゼントしたいと買ってくれた物なのよ。」

ところが実際相手からは、洋服だけでなく予約した旅行のキャンセル代も要求されました。

女性物の洋服など送り返されても着ることすらできないのに返却を要求するほど、自分のものにならない相手に何一つ損をさせられたくないケチな人物なのです。スマートに別れていれば「ちょっと強引だったけど行動力に長けた男性だった」という印象で終わったのに、「とにかくセコイ人だった」だけの男になってしまったお相手。絶対に損をしたくないという性分の人は、自分が損をしたと感じた瞬間からとてつもない怒りが脳を支配して、恥も体裁も無くなってしまうので警戒したほうがよさそうです。

「立つ鳥跡を濁さず」という諺があります。立ち去る者は、後が見苦しくないように始末をする。という意味ですが、引き際を潔くという意味もあります。引き際に見苦しいことをしたばかりに、本当に見苦しくなってしまうのは自分自身なのです。

さて、男女が別れる時、これまでプレゼントしたものを返してくれという人ばかりではありません。むしろ心の結びつきが強ければ強いほど、あげた時点で所有権は相手に移っていると納得しているので、たとえ別れることになっても物で揉めることは少ないでしょう。 さて、ここからタイプが2つに分かれます。1つは別れた相手から貰った物は全て処分して綺麗さっぱり痕跡を残さないタイプ。もう1つは「物に罪はない」と言って、これまで通り普通に使用するタイプ。

周りを見ていると、割と高価な物の場合は「物に罪はない」と使い続ける人が多いように感じます。知り合いの女子アナが付き合っていた彼と別れたと聞いた割に元彼から貰った指輪をはめていました。彼女は言いました。「物は物。貰った時点で私の物なのだから、彼と別れたからといって捨てる必要はない。捨てたらこの子がかわいそうでしょ。そもそも物に罪はないからね。」
キャーッ!カッコイイ!と賞賛しそうになる場面ですが、よーく考えてみましょう。一見とてもクールに思えますが、本当のところは別れた相手への未練はないけれど、ハッキリ言って高価な物への未練が残っている、だから捨てられないのです。しかも指輪を擬人化して“この子”などと言って、あたかも自分は聖女のように優しい振る舞いをしていると言わんばかり。こういうタイプはクールとは言えないですね。別の人は別れた相手から貰った物を身につけるのはシャクだからと現金に換えて別の物を買ったり、飲み食いに使っていました。セコイと思われがちですが、実はこういう人こそ別れた後も相手を利用する、未練のかけらもないクールな別れ方とも思えたりするものです。

プレゼントは嬉しいものです。でもモノで相手の心を掴もうとすると、次はそれ以上のモノ、その次はまたそれ以上のモノとエスカレートしていくばかり。相手にとってモノで気が上がるのは一時のことです。人が人の魅力の虜になるのは、それまで気付かなかった相手の魅力を知った時の感動や尊敬の積み重ねです。人間性に惚れること以上に強い信頼はなかなかないと思いませんか。基準がそこにあれば恋愛で迷子になることはないはずです。しかし、人生には思いもよらないことも起きるものです。もし貴女に別れが来た時にはこの言葉を思い出してください。

「別れ際に残る印象は、この先の貴女という人の永遠の印象になるのです。」

気負わず、焦らず、穏やかに。
さあ、今日も元気を出して、絶好調で!

(2019年12月02日)

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