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神野三枝の今日も絶好調!
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第38回 他人が決めてはいけない「自分らしさ」

地下鉄の長い階段を下っていく私の目に映ったのは、なんとも腑に落ちない光景でした。少し先を行く若いカップルだったのですが彼が彼女のものと思われる小さなハンドバッグを持っていたのです。近頃の男の子は女性のバッグを持ってあげると聞きましたが、現実に見てこれほど間抜けなものだったとは・・・。

男性が女性のバッグを持つ行為をさも気の利いた心遣いとしてマナーのようにしている若い人がいるようですが、ハンドバッグ一つ、たかだか財布とスマホと化粧品程度の荷物を重いと思っている女性は、どこか患っていない限りなかなかいないと思うのですがね・・・。

ある時、自分よりもうんとうんとうーんと若い男の子と出かけることがあり、待ち合わせの場所に行きますと、彼は目上の私に対していきなり「バッグを持ちましょうか?」と言ってきたのです。今時の子は女性のハンドバッグを持つことが洒落たマナーだと思っているのだなと感じた反面、「あのね、女性のファッションは服、靴、バッグ、すべてトータルでコーディネートしているの。つまりバッグもアクセサリーの一つというわけで、それをあんたが持ってどうするの??」と思ったのでありました。言いませんでしたけど。

彼らは何を吐き違えてしまっているのでしょうか?たかだか1キロ程度のバッグを持ってくれる男性を逞しいと思うほど女性はか弱くありません。よーくご覧なさい。あなたの隣にいる女性は高いヒールを器用に履きこなし、抜け目ない世渡り術もそれなりに身につけている匂いがプンプン漂っているでしょ?

もっと言えば、男性は自分のバッグも重くて持てないなどと言うワガママな女性を選んではいけません。いくら見た目が綺麗だとしても、心が成熟していない証です。恋愛を楽しむ若い時期から男性にバッグをもたせて持たせて尻に敷いていることで愛されていると勘違いしている女性は、この先、人生をともに歩んでいく道中、常に受け身であり、やってもらって当たり前の気質が染み付いて、伴侶としてのフィフティーフィフティーの関係は築けませんよ。

逆に男性の中には、自分の財布や携帯を女性に、「カバンに入れといて」と預ける人がいますよね。現実的には、ポケットがパンパンになるとか、手に持つのが邪魔だからという理由なのでしょうが、それなら最初から自分もカバンを持ち歩けばいいのに、わざわざ女性に預けるわけです。その心理とは?女性に対してまるで自分の体の一部を預けたような共有感を感じさせているのです。小さなものとはいえ、財布やスマホといった極めて個人の重要なものです。預けられた女性は、自分はこの男から全てを許された存在としての賞賛を得たような錯覚に陥る行為なのです。

このように、たいして重くもない小物を女性に預ける行為も、女性の小さなハンドバッグまで持ってあげる行為も、男にとっては「共有」、イコール「信頼」、「特別な関係」を感じさせる行為なのでしょう。結局、優しい男のふりをして、つまりは、自分が安心するための行為だとしたら、そこに逞しさやレディーファーストを感じますか?

そもそもレディーファーストの起源を知れば、決してレディーがファーストではない事がわかると思います。

大昔、ヨーロッパの貴族の邸宅には室内に刺客が隠れている可能性がありました。自宅とはいえ、迂闊に先に入って刺客に殺されかねない危険をはらんでいる中、身を守るためにはまず先に女性を入れて安全かどうかを確かめたのです。それがレディーファーストの始まりです。

また、男性が道路側を歩いて女性を建物側に歩かせるレディーファーストがあります。あれは女性が車に轢かれないように男性がかばって車道側を歩いているように感じますが、もともと中世ヨーロッパの家にはトイレがなく、溜まった汚物を窓から外に捨てていたので、男性はそれがかからないようになるべく離れて歩くため道路側を歩いたのが理由で、女性の事が大切で身を守った発想から始まった事ではないのです。

さて、最近ようやくLGBTの多様な性を受け入れる社会になりつつあります。そんな現代社会で男らしさ女らしさを問うこと自体ナンセンスだと思う自分がいることも正直なところで、、。と言うのは現実に自分の周りにも身体の性と心の性の不一致に悩む人が多くいて、つくづく性の別について疑問を感じたりするのです。つまり、人は便宜上、男と女という2種類に分けられているだけで、本当は性の種類は人の数だけあるものなのではないだろうかと思うのです。
つまり、性別で人を分類することに意味を感じないというか・・・。 ただ、心のままに生きることと経済の幸福は別物なので、どちらの幸福も手にするためには現代社会においては、まだ慎重にならざるを得ないとも感じるところではありますが。

「男らしさ、女らしさ」。その個性より「人間力」が物言う時代に入ってきたと感じ始めています。

もしあなたがそうであるなら、心を閉ざさず、人生の主役は自分自身、他人の支配を許さない強さを持って生きていいと私は思いますよ。

人は皆、自分らしく生きる権利があるのですから。それは他人が決めることではありません。

気負わず、焦らず、穏やかに。
さあ、今日も元気を出して、絶好調で!

(2019年11月04日)

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