オピ・リーナ opi-rina
menu
オピ・リーナ opi-rina
神野三枝の今日も絶好調!
神野三枝の今日も絶好調!

第27回 記憶の修行

我が子が幼少期、親ならば一度は「うちの子、天才なんじゃないかしら?」と思う時があるそうです。

友人の娘がまだ3歳の時でした。友人は娘に「貴女がまだママのお腹の中にいた時にね、ママはお腹をさすりながら貴女に、パパがお仕事じゃないこの日に生まれてきてね。とお願いしたの。そしたら貴女はママがお願いした通りの日に生まれてきてくれたのよ」と話したのでした。

当時友人は初産で出産に対して不安がいっぱいでした。医者から言われた出産予定日あたりはご主人の勤務が夜勤で立ち会ってもらえない日。なんとかご主人に立ち会ってもらえる日に生まれて欲しかったのです。そのお願いがきいたのか、娘は本当にその日に生まれてきてくれました。そんな出産の時に偶然に起きたエピソードの話を聞かせると、娘が言ったのです。

「知っているよ。だってママが、この日に生まれてきて、ってお願いしたから、私はその日に生まれたんだもん。」

友人はびっくり。

「えっっっ!!!なにそれ!!」

不思議で神秘的な話です。

そして娘はこうとも言いました。

「私ね、お空の上からたくさんの人が歩いているのを見ていたの。そうしたらそこにママがいたの。私、ママがいい!と思って、ママから生まれてきたの。」

3歳の娘の神掛かったこの言葉、親でなくても凄すぎると思うし、親ならば我が子は天才かもしれないと思う瞬間です・・・。天才かどうかは後にそうではないことを親自身がはっきりと認識するのですが、それはさて置き、娘の口から出た言葉は紛れもない事実なのです。驚きです。これが本当なら人間は生まれる前から記憶の機能が始まっていることになります!

ところが今、自分が子供の頃を振り返り、一番古い記憶は?とたどればもう4.5歳ぐらいの例えば父親に高い高いや飛行機をやってもらった瞬間のような、どの記憶も断片的で、子供ながらに強烈だったその瞬間だけを切り取ったように場面として記憶に残っている感じです。名古屋大学の研究によると、乳幼児期の脳は未熟で、記憶をうまく固着できず、その記憶が後に発達したものに飲み込まれて、当時の記憶を思い出せないのだそうです。

その証拠に、友人が同じ話を小学生になった娘に話しても、娘はまったく覚えていなかったそうです。

話は変わって、過去の自分を振り返り「思い出すことは何か?」と考えると、割と良い思い出より先に悪い思い出が頭に浮かぶのに驚きます。こう考えると、嬉しかった事はいつの間にか記憶が薄れ、苦しかった時のことの方が人間いつまでも記憶に残るという事なのでしょうか?

自分に嬉しかった時の感謝の気持ちが足りないから忘れてしまうのか?と責めるわけですが、ところが脳の作りとしてそれは仕方がない事のようです。

我々は辛く苦しい事に直面すると、次にまた同じ苦しさを味わうことのないように、脳にその記憶を焼き付け、常に危険を察知して防衛姿勢を取ってしまうのだそうです。だから辛い記憶をいつまでも覚えているのです。感謝の気持ちが足りないとは理屈が違うので、自分を責める必要はなさそうです。

先の話の愛おしい子どもの記憶が消える現実と、後の話の辛い記憶が残りやすい現実。
人間は、生きながら記憶にコントロールされて、修行の日々を送っているのかもしれません。
まあ脳なんてこんなものだと思って、そう自分を追い詰めず、リラックスして楽しい日々を送りましょうね。

気負わず、焦らず、穏やかに。
さあ、今日も元気を出して、絶好調で!

(2019年05月20日)

大竹敏之コラム

神野三枝コラム

澤田貴美子コラム

Today's Fotune 今日の占い

Mail Magazine 登録無料

下記フォームより
メールアドレスの登録を行ってください

> 登録 >>メルマガについて
ページトップに戻る