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神野三枝の今日も絶好調!
神野三枝の今日も絶好調!

第26回 誰が悪い?

中国の結婚式場で、誓いのキスをしようとしているカップルの前に、突如、花婿の元カノがウエディングドレス姿で乱入。元カノは泣きながら花婿の腕を引っ張り「私が悪かったわ」というようなことを言い、自分の元に帰って欲しいとすがり出し会場内は大パニック!
花婿の右手は花嫁と繋がれ、左手は元カノがすがり付いている格好。両手に花とは笑えず、前代未聞の大惨事が勃発したのです。花婿は左手の元カノを振りほどき花嫁の頭を撫でて事態を収めようとするも元カノは床に這いつくばりながらも尚も花婿にすがり付く。その手を突き放すように振りほどく花婿。凍り付く列席者。
司会者もこのパニックを収拾しなければいけない使命感から「予想だにしないことが起きていますが、これが愛において現実というものでしょう」とアナウンスしてしまう始末。同業者として、この救いようのないハプニングにおいても、何とか綺麗に納めなければいけないこの使命感は痛いほどわかるものの、何のフォローにもなっていない微力すぎる司会者・・・。 花婿は必死で花嫁にわかってもらおうとするも、今度は花嫁がキレた!すがる花婿を振りほどき、頭のベールを引きちぎり投げて顔から湯気を出して会場を出て行ってしまったのでした。
後を追う花婿。会場には泣き崩れる元カノ。
こんな修羅場が自分の身に降りかかるとは・・・。花婿の脳みそのつぶやきが聞こえてくるようです。

世界に配信されてしまったこのニュース動画、あなたは誰が悪いと思いますか?
ネットの書き込みの大多数は乱入した元カノの行き過ぎた行動への非難と、この女性ときちんと別れていなかった花婿への揶揄だったようですが、私が見る限り、元カノは結婚式を台無しにするのが目的で今回の行動をとったようには見えず、むしろこれが最後のチャンス「彼はわかってくれるはず」という賭けみたいなものが伝わってくるのです。この女性は純粋に彼を信じ、諦める前にもう一度だけ最後のチャンスに彼の本心を聞いてみたいという思いがあったように見えました。
人の気持ちは自分ではコントロールできないものですが、自分と愛を育んだ相手なら、自分の気持ちに同調して自分を優先させてくれるはず、と思ってしまうものです。
しかしながら、二人の心の距離は自分が思うほどはるかに離れてしまっているのが相手の気持ち。ここまですればわかってくれるはず、というのはもはや手遅れだと気付けないのが、深く愛を育んでしまった者の盲目さと傲慢さだったりするのです。

元カノはここまでしても自分の元に戻ってきてはくれなかった彼に対して、むしろ諦めがついたかもしれませんね。しかし彼の中の自分を想像してみてください。生涯にわたってこれ以上の嫌な女は他にはいないレベルに君臨してしまったのは明らかです。もう二度と会う相手じゃないからどれだけ嫌われようが関係ないと言えばそれまでですが、もしそうだと考えるのなら、決してこの男性を愛していた行動とは言い切れないと思いませんか?
死ぬほど愛する人にとって自分が世界で一番嫌われる存在になりたいわけがありません。となれば今回の行動は身勝手ゆえの一か八かの賭けだったようにも感じます。

三者の気持ちがよくわかります。花嫁は気の毒、と言ってもこの三人の中で過去にどんな事情があったのかはわからないですから、そのあたりすら言い切れず、花婿はこれまでの自身の行動に曖昧さがあったのだろうことは否定できなさそうですし、元カノはどんな同情すべき事情であったにしても、今回のことはやりすぎでしたが、この女性にここまでの行動を起こさせたことは決して彼女一人のせいではないようにも感じます。

ただ一つ言えるのは、結婚披露宴に千本以上司会者として携わってきた私の感じる限り、日本ではまずありえない事態だと思います。理由は、日本のホテルや結婚式場のスタッフのセキュリティーが万全だからです。
披露宴に関係のない人物の入室はマークされますので会場に足を踏み入れることはできませんし、ウエディングドレスなどという目立つ衣装の女性がノーマークで会場に乱入することは不可能です。ましてやステージに一緒に並んで立つまで放っておかれるなどありえません・・・。

プロがプロの仕事をしていれば、世界中に注目される大惨事は未然に防げたかもしれませんね。

気負わず、焦らず、穏やかに。
さあ、今日も元気を出して、絶好調で!

(2019年05月06日)

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