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タビコラ 神野三枝

第28回『韓国の旅(13)古家正亨×チ・ジニ×大風水』

2013年7月 1日 10:00 | コメント(1)


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「日本で韓流(ハンリュウ)ブームが始まったのはいつからだったと記憶していますか?」という質問すると、韓流に興味のない人でも「何年前だったかは知らないけど、ヨン様が始まりじゃないの」と答えます。それぐらい韓国エンタメの日本進出においてドラマ『冬のソナタ』は日本人の記憶に大きく印象を残しました。ところがこの印象があまりにも強すぎて、実はそれ以前にすでに日本で話題になった韓国のエンターテイメントについて忘れてしまっているのです。

例えば映画『シュリ』、この作品名を聞いて「あ~有名な映画だわ」と声を上げる人は多くいらっしゃることでしょう。この映画『シュリ』は2000年に日本で公開された韓国の映画です。日本での観客動員数130万人、興行収入は18億円を越え、韓国映画を日本で認知させたと言ってもいい作品です。
つまり2003年に日本で初めて放送された『冬のソナタ』よりも3年も前に韓国エンタメは日本にその存在を明らかにしていたのです。


時を同じくして、女優のユン・ソナさんが来日し、NHKのドラマ『もう一度キス』で主演デビューを飾りました。


これら日本における韓国エンタメ進出のきっかけは日本と韓国がサッカーのワールドカップ共同開催国に決まったことも大きな要因でしょう。その後2002年のワールドカップ開催後、『冬のソナタ』をはじめとする多くの作品が日本に入ってくるようになりました。


音楽の世界ではもっと古くから日本の芸能界で韓国の歌手がブラウン管に登場しています。『釜山港へ帰れ』のチョ・ヨンピルさん、『北空港』のケイ・ウンスクさん、『朝の国から』のキム・ヨンジャさん、みなさん紅白歌合戦にも何度も出演されています。
中でもキム・ヨンジャさんは、第45回紅白歌合戦で美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」を歌唱して欲しいとNHK側から依頼をされる程、その実力を認められていました。
その後2001年、BoA日本デビュー。
2002年には韓国の MBC と日本の TBS が共同制作した日韓合作ドラマ『フレンズ』(ウォンビン主演)が日韓両国の間で初の共同制作ドラマとして話題になっています。


しかし、いずれも今のような韓国芸能界全部がブームにはならなかったのも事実です。優秀な映画が、実力のある歌手が日本で話題になっただけというのが正しい解釈かと思います。


そういう意味ではやはりヨン様の話題性はそれまでと種類が違います。
あたかも女性限定と思われていたヨン様ブームは、週刊誌AERA(アエラ)が「ペ・ヨンジュンで分かる韓国」というタイトルで特集版を発行したことにより社会現象として認知されました。あの時のAERAの表紙になったヨン様の笑顔は今でも私の記憶に印象深くに残っています。


そして『冬のソナタ』がそれまでの韓国エンタメと決定的に違うのは、魅了された多くの日本人ファンが韓国に旅行に行くようになったことです。
ヨン様の存在は韓国の芸能界にとどまらず、韓国と言う国に日本人ファンの関心を広げました。これは日本に限ったことでなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパでも同じに近い現象が起きました。


あれから10年、個人的には韓流ブームは今収束の時期を迎え、大騒ぎの時期は過ぎ、好きな人が好きなものを自由選択するカルチャーの選択肢の1つになってきたと思います。


そんな日本における韓国エンタメの発展に尽力を注いでこられた第一人者がいます。古家正亨(ふるやまさゆき)さんです。

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韓流モノに多少なりとも興味を持たれた方なら知らない人はいないのではないでしょうか。今や日本の韓流関係の番組、イベント、講演会は全部この人!と言っても言い過ぎではないほどの有名人です。


古家正亨(ふるやまさゆき)さんプロフィール
韓国の音楽、エンタメ関連のラジオ、テレビ、イベントで活躍。MCの他、書籍やコラムなどの執筆活動、講演会活動など、韓国の文化を日本に、日本の文化を韓国に伝えている北海道出身のDJ・タレント・文化人。また日韓文化交流コーディネーターであり、韓国観光名誉広報大使、韓国観光公社韓流マーケティング委員会委員などを歴任。K-POPの普及に貢献したとして、2009年韓国政府文化体育観光部長官褒章授章。


私が古家さんの存在を知ったのはBSジャパンが開局10周年を迎え、キャッチコピーとして採用したMADE IN BS JAPANを番組タイトルとした『MADE IN BS JAPAN アジア好き』というテレビ番組に出演された時でした。


「まったく気取りのない、人柄の良さそうな人だな~」というのが第一印象でした。その時期は韓流系の番組が次々制作されていた時で、地上デジタル放送開始準備で我が家も最新式の地デジテレビに買い替えたため、韓流系の番組を自動録画できるように設定しておいたのです。
すると見事に出てくる出てくる古家さん。しかしながら、まったく目立とうとしない芸風なのか人柄なのか?どちらにしてもこんなにシャイっぽい人がよく芸能人という仕事をしているな~この人はいったい何者?と思ったものです。
ここからです、私が古家正亨という人に興味を持ったのは。


そこで勝手ながら勉強させていただくと、私との共通点があり驚きました。
実は古家さんの本業、いわゆる出発点はラジオパーソナリティーだったのです。子供の頃からラジオの世界にあこがれ、大学在学中に札幌のFM局NORTHWAVEでDJデビュー。その後、カナダと韓国に留学され、帰国後、日本では初めてとなる韓国音楽専門番組「Beats-of-Korea」(FM NORTHWAVE)を立ち上げたのです。その後のパーソナリティー人生の中では東海ラジオで『マシヌンコリア』という番組を持っておられた時期もあります。(あらまあ、なんて身近な!)


そもそも古家さんが韓国に興味を持たれたのはカナダ留学中に、韓国人の友人から音楽CDをもらい、その洗練された音楽性のクオリティーの高さに度胆を抜かれ、韓国の音楽をもっと知りたくなったのが始まりとか。これまでイメージしていた韓国の音楽と現実がまるで違っていたことに気づき、国自体が自分の持っているイメージと違うのではないかと感じ、確かめたい気持ちで韓国へ留学されたのです。


韓国では若者文化、音楽、語学、歴史と学び、帰国後チャンスがあり、再びラジオDJとなるのですが、韓国音楽の専門番組をやりたいと企画書を書き、スポンサー探しをするもののなかなか理解を得られず苦労されたとか。
そして諦めかけた時、韓国観光公社の方が力を貸してくださってご自分の企画番組が実現したのです。その番組FM NORTHWAVE(札幌)『Beats-of-Korea』は今年12年目を迎えられました。その後の活躍は先に記したプロフィールの通りです。


その古家さんが現在MCを務められるテレビ番組の一つに、BS11の『韓ラブ』という番組があります。


『韓ラブ』はBS11で毎週月曜日の23時から放送中の韓国エンターテイメント番組で、2010年4月から放送が開始され、今年で4年目を迎えています。
韓流がブームと呼ばれ始めたころ、日本で数々の韓流情報番組が始まりました。しかしながら年月が経つにつれ、打ち切りとなる番組が跡を絶たない中、他を寄せ付けない人気で、その知名度を不動のものとした番組です。
その人気の理由は情報の濃密さと、旬を外さない情報の着目点であると私は思います。それゆえ視聴者の年齢の幅も驚くほど広く、そのあたり制作者の努力が偲ばれる番組です。


その『韓ラブ』が「韓ラブ・スペシャルツアー」と題し、去る5月25日MCの古家さんと訪れる韓国の旅を実施し、大勢の視聴者が参加しました。
ツアーの目玉は『韓ラブ』の公開収録。現代百貨店狎鴎亭本店のホールで行われました。


オープニングはアクションドローイングHERO』の驚くべきアートパフォーマンスショー!

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華麗なダンスそしてユーモア溢れるパフォーマンスとともに、4人の俳優がまるでマジックのように短時間で様々な絵を完成させます。


その芸術性の高さにも驚きますが、同時にダンスや音楽パフォーマンスも加わるエキサイティングなショーです。

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言葉は一切発せられませんので、韓国語がわからなくても大丈夫。
彼らは忠武路の「明宝(ミョンボ)アートホール」に専用劇場を構えていますので、ぜひ一度ご覧になってください。とにかく、こんなスゴイエンターテイメント集団が存在することに感動されるはずです。絶対オススメ!


そして、いよいよ公開収録が始まりMC古家正亨さん登場~!

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今回の観光ツアーの面白エピソードや、これまでの番組の思い出話で客席を沸かせる古家さん。
会場が和んだところで、スペシャルゲストの登場です。


韓流スターのチ・ジニさん。

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チ・ジニさんと言えば、『宮廷女官チャングムの誓い』でミン・ジョンホを演じ、その甘くて誠実な役柄を見事に演じて人気を博し、『トンイ』で魅力的で人間的な王スクチョンを、『お願い、キャプテン』では完璧主義者で冷徹なカリスマ機長ユンソン、『スポットライト』ではクールで正義感溢れる社会部記者のチーム長オ・テソクを演じ、各局の演技大賞を受賞している、日本でも人気の高い韓流スターです。

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日本にはファンミーティングだけでなく、韓流スター野球チーム「プレイボーイズ」の選手としてよく来日されている方ですが、日本に来られた時はご家族で必ず行きつけのお寿司屋さんに行かれるそうです。

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まず目を引いたのは遊びテイストを上手く組み込んだ大人カジュアルのファッション。細身に見えるピークドラペルのブラックジャケットに、インナーとしてデニムをコーディネイト。裏返したジャケットの袖からはピンクの裏地が華やかさをプラスしています。ボトムはデニム、足元はスニーカー。

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スニーカーがお好きなのですか?
―――履いていて足が楽なスニーカースタイルが好きです。全部で80足ぐらい持っています。スーツにもスニーカーが僕のスタイルです。


チャングムのミン・ジョンホと、トンイのスクチョン王、どちらが本当の自分に近いですか?
―――ミン・ジョンホは僕がなりたいと思う完璧なキャラクターではありましたが、スクチョン王は面白さと真剣さの両方をもっているあたりが自分に近いです。ですからトンイの方ですね。


公開収録はクイズコーナー・プレゼントコーナーなど盛りだくさんの企画で進行されました。そしてこの韓ラブツアーには、お揃いのポロシャツを着用したチ・ジニさんのファンの皆さんも大勢参加されていました。

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さて、今回のゲスト、チ・ジニさんの最新作『大風水』がいよいよ7月16日から衛星劇場で日本で初放送となります。

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国運が尽きた高麗末期に、風水地学者らが英雄イ・ソンゲを支持して、朝鮮王朝を建国しながら繰り広げるフィクション時代劇です。


チソンチ・ジニ演じるイ・ソンゲ(後の挑戦王朝初代王)を王にしようとする学者チサンを演じ、彼のライバル風水地理学者をソン・チャンウィが演じるという、豪華キャストが勢揃いの話題作です。

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演出は『イルジメ』を手掛けたイ・ヨンソク監督。
朝鮮王朝建国の過程に、風水地理などの新要素を盛り込むなど、斬新な試みが注目された作品であり、製作期間1年、全35話、総製作費200億ウォンの超大作です。


テレビドラマであるのに、これほどまでに多額な製作費を要したのは、高麗時代の撮影ができる既存の撮影所がないため、セットをすべて1から作ったからです。
セットは忠南(チュンナム)の扶餘(プヨ)という街に作られ、野外セットは、約2万平方メートルの敷地に35棟の建物を建てており、セット建設費用だけで35億ウォン。この高麗末期時代をリアルに再現した大規模な撮影セットも見どころです。ちなみに撮影後の現在でも、セットはそのまま残っています。そして時代背景に忠実に製作された衣装の数々も見逃せません。

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国が大きく傾いた高麗末期。
単なる辺境の武将だったイ・ソンゲがなぜ王になれたのか?
この歴史の裏には彼を王に押し上げて建国した影の英雄たちがいた...。
本来、王になってはいけないはずの人物が風水によって王になってしまう物語。
ドラマ『大風水』いよいよ日本初放送!お楽しみに~


最後に、古家正亨さんにお伺いしました。


古家さんを拝見していますと、とてもシャイで、控えめな性格を感じます。本当はタレントさんのお仕事は苦手のように感じるのですが?
―――その通りです。しかし僕は子供の頃からラジオのDJになるのが夢でした。
自分の企画した自分の思い描く世界を伝えたいと思っていたのです。
ですからDJになり番組を担当することになっても、僕は企画、構成から携わり、どんな番組でも自分はスタッフの一人だと思っています。タレントだとは思っていません。


だからでしょうか。お客様に接する姿に、よくここまで気遣いをなさるな~と感心して拝見していました。
―――スタッフ一人一人が、それぞれ自分の役割に全力を注ぎ、それが一つになってはじめていい仕事が完成されるのです。ですから僕は仕事の役割をしているだけです。


とは言え、クタクタに疲れていても、尚サービス精神旺盛にふるまわれる姿は、仕事の役割を越えた、本来の人柄が滲みでていると、私の目には映りました。
「個性を出しすぎない」という個性を強く印象付ける人・・・。
それが古家正亨さんというパーソナリティーであり、人気の秘訣だと感じます。
これからも、ますます優れた情報を伝えてくださることでしょう。


次回は日本に入ってきたばかりの、最新ドラマのロケ地をご紹介します。
お楽しみに~。


●「大風水」
衛星劇場にて7月16日(火)より日本初放送!
毎週火曜日 23:00~翌1:30 (2話連続)
(C)SBS


【おまけ】

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『大風水』マーケティングプロデューサーのチョン・ミンジュさんと。
綺麗な方でした。それもそのはず、女優さんでもいらっしゃるんです(^0^)


つづく




追記:タビコラに出てくる情報的な内容は、すべて旅行当時の状況ですので、現時点と違いがある場合があると思われます。あらかじめ、ご了承ください。
旅行ガイドとして捉えて頂くより、読みもの、コラムとして受け止めていただけますと幸いです。神野三枝

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Comment コメント

けいちゃん 2013年7月22日 23:08

韓流ブームの火付け役が日本の方だったとは!
しかも東海ラジオでも番組を持たれていたなんて!
親近感わくどころか、運命を感じますねw

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