燃えるハバネロ食品

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京都・篠ファームで激辛トウガラシ販売

国産ハバネロを使った焼き菓子やしょうゆなどを扱う専門店「京都ハバネロの里本舗」を開いた高田社長(右)=京都市中京区寺町通姉小路西入ルで
国産ハバネロを使った焼き菓子やしょうゆなどを扱う専門店「京都ハバネロの里本舗」を開いた高田社長(右)=京都市中京区寺町通姉小路西入ルで

 タバスコの10倍辛いトウガラシ「ハバネロ」を栽培、商品化まで手掛ける国内唯一の会社が京都府亀岡市にある。従業員12人の「篠(しの)ファーム」。近年の激辛ブームもあって売り上げは好調で、初の専門店も京都市内に開いた。夏をピリッと乗り切らせてくれそうな実と加工食品の数々は、今や地元の特産品だ。(谷村卓哉)

 同社は12年前、園芸関連業界で24年間経験を積んだ高田実さん(54)が脱サラして設立。京都を中心に170に上る契約農家が栽培した京野菜や世界の珍しい野菜が人気で、業績を上げてきた。中南米原産のハバネロに目を付けたのは7年前。当時は世界一辛いトウガラシとされ、社内では「売れるわけがない」と事業化への反対は強かった。

 「えらい辛くて、最初は『なんやこれ』と思いました」。こう打ち明ける高田さんだが、勝算はあった。「メキシコ人は食べている。魅力ある商品を開発すれば日本人にも受けるはず」。料理好きの高田さんは夜な夜なレシピを作り、まずはハバネロ味のみそとしょうゆを開発した。好評を博し、その後も酒や焼き菓子などが誕生。ユニークな激辛食品は13種類になった。8月にはアイスクリーム、焼き肉のたれなど7種類が加わる予定だ。

 亀岡市内にもパンや焼きそばなどに同社のハバネロを活用する食品店が10店舗ほど現れた。家庭料理「へき亭」の女将日置道代さんは「独特の辛さが料理の味をキュッと締める」と絶賛。実も輸入粉末にない豊かな風味が人気でメキシコ料理、イタリア料理の有名店から注文が相次ぐ。

 波に乗る同社は5月中旬、京都市中京区に国内初の専門店を開いた。テレビ、雑誌などの取材が開店後約1カ月で15本も入り滑り出しは順調。同社は今年のハバネロ関連の売り上げを5000万円程度と見込むが、数年後には3億-5億円規模になると期待する。

 高田さんは「これも契約農家や支えてくれる人たちのおかげ。各家庭にハバネロ食品が一つはある、という状態が夢なんです。国産にこだわり、楽しみ方をいろいろ提案したい。それが亀岡の活性化につながるはず」と力強く語る。問い合わせは、同社=電0771(24)7878=へ。(2008年7月17日)

=篠ファーム提供
=篠ファーム提供
ハバネロ

 猛烈な辛さとフルーティーな香りが特徴。5年前に東ハトがスナック菓子「暴君ハバネロ」を売り出し、一般に知られるようになった。名古屋市立大大学院の岡嶋研二教授(ストレス学・抗加齢医学)によると、辛み成分カプサイシンには「インスリン成長因子1」を増やす働きがあり、脂肪燃焼、育毛、抗うつ、美肌などの効果がある。