源氏物語絵巻「桐壺」の3巻初公開

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17世紀に制作 豪華さ際立つ

公開された源氏物語絵巻・桐壺。写真は下巻の第十一図、左奥の少年が光源氏=21日午前、名古屋市東区の蓬左文庫で(長塚律撮影)
公開された源氏物語絵巻・桐壺。写真は下巻の第十一図、左奥の少年が光源氏=21日午前、名古屋市東区の蓬左文庫で(長塚律撮影)

 17世紀に制作された源氏物語絵巻「桐壺」が21日、名古屋市東区徳川町の蓬左文庫で始まった「源氏物語千年紀『源氏物語の世界』」展で一般に初公開された。

 公開されたのは、源氏物語の第一帖(じょう)「桐壺」の絵巻3巻で、15場面を描いている。

 この絵巻は一昨年11月、所有者が徳川美術館(名古屋市東区)に持ち込み、同美術館が鑑定した結果、京都の公家で江戸時代初めに関白を務めた九条(くじょう)幸家らによって制作され、1655(明暦元)年に完成したものと分かった。

 一連の作品として、滋賀県の石山寺が所蔵する国の重要文化財「末摘花(すえつむはな)(上巻)」1巻など国内外に13巻がある。

 今回の桐壺は、1巻の長さが12-15メートル。全文を省略せず記載してあるほか、御簾(みす)を金で描き、軸に七宝焼の金具を施すなど、相当な資金を使い、大人数で時間をかけて制作したことがうかがわれる。

 同展では、源氏物語にまつわる絵画、書籍、工芸品など8点を展示している。7月21日まで。

 観覧料は大人1200円、高校・大学生は700円、小中学生500円。問い合わせは、蓬左文庫=電052(935)2173=へ。(2008年5月21日)