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吉田さん「レスリングやり尽くした」

笑顔で引退会見

笑顔で引退記者会見をする吉田沙保里さん=1月10日、東京都内のホテルで(河口貞史撮影)
笑顔で引退記者会見をする吉田沙保里さん=1月10日、東京都内のホテルで(河口貞史撮影)

 レスリング女子で五輪、世界選手権を合わせて16大会連続世界一の偉業を成し遂げ、8日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36)=至学館大職員=が10日、東京都内で引退記者会見に臨んだ。33年のレスリング人生に幕を下ろす決断について「改めて自分自身と向き合った時、レスリングはもう全てやり尽くしたという思いが強くなった」と語った。

 2016年リオデジャネイロ五輪の決勝に敗れてから、休養に入っていた。約1年半後に迫った東京五輪に向け、「また頑張らないといけないかな」と思う一方、「年を取るにつれて体力も落ち、気持ちの部分が追いつかない状況だった」と打ち明けた。

 リオ五輪後、日本代表コーチなどを務めながら「若い子の勢いを感じ、バトンタッチしてもいいのかな」と考えるようになったという。昨年12月の全日本選手権を見て引退を決めた。

 代表コーチは続ける意向で「東京五輪は自国開催なので盛り上げていきたい気持ちが強い。精神的な支えになれたら」と新たな夢を語った。「女性としての幸せを絶対つかみたい」と、結婚への思いも口にした。

 吉田さんは三重県津市生まれ。元レスリング選手の父、栄勝さん(14年死去)の手ほどきを受け、3歳で競技を始めた。高速タックルを武器に、女子が正式種目入りした04年のアテネ五輪から五輪3連覇を果たした。12年、ロンドン五輪後の世界選手権10連覇で史上初の13大会連続世界一となり、「人類最強」と呼ばれたレスリング男子のアレクサンドル・カレリンさん(ロシア)の記録を超えた。同年にレスリング初の国民栄誉賞を受賞。リオ五輪では、夏季五輪で女子初の日本選手団主将を務めた。

(2019年1月11日)

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