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お歳暮で平成トレンド振り返る

新たな切り口で需要掘り起こし

ユニーが歳暮用にそろえるロールケーキやマカロンなどの「平成スイーツ」=名古屋市中村区で
ユニーが歳暮用にそろえるロールケーキやマカロンなどの「平成スイーツ」=名古屋市中村区で

 年末に向けて百貨店やスーパーがお歳暮商品の受注を始め、これから商戦が本格化する。中部地方の店舗には自分に買う「ご褒美ギフト」や、「平成最後」をキーワードにして、家族で楽しむ食品など工夫を凝らした商品が並ぶ。若者を中心になじみが薄れ、企業間でも儀礼的な贈答を控える傾向にある中、新たな需要を掘り起こそうと躍起だ。(西山輝一)

 総合スーパーのユニーは「平成スイーツストーリー」と銘打ち、30年間に流行したティラミス、クリームブリュレ、マカロン、ロールケーキなどをそろえた。平成最後の企画なのを前面に、自分用ギフトとして提案。主に30~40代の女性客を狙う。営業企画部チーフマネジャーの大沢明子さんは「そのときどきの思い出とともに味わってほしい」と話す。

 価格帯は2000円台から5000円台。平成スイーツをはじめ、お取り寄せの自分用ギフト商品(22点)の売り上げは前年比6%増の約2600万円を目指す。

 ジェイアール名古屋高島屋も「平成」を意識。象徴的で、家族そろっての食卓で楽しめる食品として、90年代のイタリアンブームで人気となったペンネアラビアータや、北海道から全国に広がったスープカレーなどを取りそろえる。

 歳暮が習慣になっている高齢者層を狙った「孫ギフト」も企画し、クマの形のマドレーヌやクッキーなどを用意した。通常の歳暮に加えた提案で、単価のアップを狙う。

 松坂屋名古屋店は、赤や黄色の多彩なつくねや富士山をかたどったムースなど、写真に撮って楽しい「インスタ映え」する食品を集めた。「自分への1年のご褒美」としても薦める。

 名鉄百貨店本店は、松阪牛のローストビーフや愛知県産イチゴといった地元の名品を厳選。名古屋三越栄店も「東海の冬の贈り物」と題し、魚のみりんかす漬けやみそ煮込みうどんなどをそろえる。自宅用の商品にも力を入れ、缶ビールやワイン、野菜の保存食のセットなどを用意した。

 国内の食品ギフト市場全体は、ネット通販の普及を背景に拡大傾向にある。各地の名物を買う「お取り寄せグルメ」の人気が高い。家族や友人などの身近な人に贈るだけでなく、その前に自分で試しに購入する需要も伸びているという。

 矢野経済研究所(東京)の推計では2017年の市場規模は前年比2.8%増の4兆1000億円で、18年は1.2%増の4兆1500億円と予測する。

 対照的に儀礼的なギフトは減っている。今年夏にはトヨタ自動車からの打診で、取引先企業がトヨタの役員らに中元や歳暮を贈る習慣をやめたことが話題となった。愛知県内の流通関係者は「企業間の儀礼ギフトは数年前から減少傾向にある」と話す。

(2018年11月7日)

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