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「豚コレラ」海外から? 見えぬ感染源

岐阜で確認 国内では11年前に根絶

家畜伝染病「豚コレラ」のウイルス感染が確認された養豚場で、埋却などの処理を進める作業員ら=10日午前7時19分、岐阜市で
家畜伝染病「豚コレラ」のウイルス感染が確認された養豚場で、埋却などの処理を進める作業員ら=10日午前7時19分、岐阜市で

 国内では2007年に根絶が宣言されていた家畜伝染病「豚(とん)コレラ」。豚への感染が9日、岐阜市内の養豚場で確認され、感染経路の特定が焦点となっている。豚コレラウイルスは近年、海外ではアジアを中心に広く発生。グローバル化の進展でヒトとモノが国境を越えて頻繁に行き交う中、対策の難しさが浮かぶ。(小倉貞俊、長崎高大)

 「日本では無くなったはずの病気。現段階で感染源は全く分からない」。岐阜県の担当者は首をひねる。

 農林水産省によると、豚コレラは、感染した豚やイノシシ同士の接触のほか、ウイルスが付着した飼料などからも感染が広がる。

 ウイルスが養豚場周辺で野生のイノシシなどに残存していた可能性について、県の担当者は「感染すれば致死率が高いので、イノシシ説も考えにくい。何らかの形で海外から入ってきた物に付着したウイルスではないか」と推測する。

 ただ、この養豚場が生産していたブランド豚は、国内の特定業者の飼料を使うよう指定されており、他の生産者の豚からは感染が確認されていない。関係者によると、経営者に最近の渡航歴はないという。

 04年には鹿児島県、08年には栃木県などで、それぞれ飼育されていた豚に、ワクチンの摂取に由来して豚コレラの陽性反応が出た例もある。しかし、国内でワクチン使用は06年4月以降は禁止され、現在は一般に出回っていない。

 今回のウイルスとは別種だが、ユーラシア大陸ではここ数年「アフリカ豚コレラ」が猛威を振るっており、今年8月には中国でも発生。今回の問題は、日本でも予防策に神経をとがらせていたさなかに起きた。

 大阪府立大の向本雅郁教授(獣医感染症学)によると、ウイルスは感染豚のいる海外を経由した人の衣服や靴、農機具などに付着して運ばれる恐れもある。「どれだけ注意していても、意図しない形でウイルスが入り込む可能性はある。農場内に入る人や物品がどこから来たのかなどを、徹底的に確認するしかない」と語った。

(2018年9月11日)

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