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鏡の左手、脳では右手?

動かさなくても「動いた」錯覚 名市大が実験

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 両手の間に立てた鏡を左右に動かすと、実際は動いていない手が動いたように見えるという実験結果を、名古屋市立大大学院芸術工学研究科の小鷹研理(けんり)准教授(38)と大学院生の石原由貴さん(27)がまとめた。小鷹さんは「脳が得る情報は、手の感触より視覚の方が大きいことが分かった。錯覚が起きる仕組みを詳しく調べ、手脚のリハビリに役立てたい」と話している。成果は英科学誌に掲載される。

 2人は認知心理学を研究。実験では立てた鏡の表面に左手、裏面に右手を置き、鏡の表面をのぞき込むと、右手そっくりに見える左手の像が映るように準備。鏡や右手を左右にスライドできる装置を用意した。

 実験に参加した学生16人に対し、鏡や右手を動かしながら1人100回程度「右手の動いていると感じる方向」を聞いた。すると、右手を動かさずに止めて、鏡だけを左手側に移動させた時、8割程度が「右手が左手に近づいてきているように感じる」と回答した。

 一方、右手を鏡から離れるように動かし、鏡だけが左手に近づいてくる場合も、半数以上が「右手が近づいた」と回答をした。

 こうした鏡の錯覚を使った療法に「ミラーセラピー」がある。不自由な方の手脚を動いているように錯覚させ、脳に刺激を与えることで手脚を動かせるようにするリハビリ。しかし、そのメカニズムや効果の解明は進んでいない。

(2018年6月26日)

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