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飲食店「禁煙」で呼び込み

家族連れや女性客狙い

全席禁煙を伝えるポスターが張られた「串カツ田中」の店内=名古屋市中村区で
全席禁煙を伝えるポスターが張られた「串カツ田中」の店内=名古屋市中村区で

 店内を全面的に禁煙にする飲食店が増えてきた。人口減少や高齢化などで外食の市場規模が頭打ちの中、新たな客層を呼び込みたいとの思惑がにじむ。国会で受動喫煙を防ぐ法整備が審議中だけに、「店内禁煙」の動きはさらに広がりそうだ。(長田弘己、石原猛)

 12日の昼下がり、名古屋・栄の地下街にある喫茶店「コンパル」の栄西店は、多くの女性客でにぎわっていた。入り口には大きな禁煙マークがあった。

 改装をきっかけに4月19日から、喫煙可能の店内を全面禁煙にしている。野田晋店長(53)は「以前から客の要望が多く、何年も禁煙にするかどうかで悩んでいた。喫煙客には心苦しいが、時代の流れもあり踏み切った」と話す。

 これまで喫煙客は朝から夕方までは約2割と少なかったが、仕事帰りの人が立ち寄る夜間は7割もいた。禁煙に踏み切ることで客足が遠のくことを懸念したが、現在、客数は若干落ち込んだものの、客単価はほぼ変わっていない。

 子連れや女性客が大幅に増え、常連客からは「やっと孫を連れてこられる」との声も聞くという。野田店長は「受動喫煙しないので従業員も喜んでいる。新メニュー開発や過ごしやすい内装へ変更するなど、新しい取り組みをやっていきたい」と意欲をみせる。

 コンパルでは名古屋市内の他2店舗も4月下旬から、土日と祝日は終日禁煙を始めた。

 店舗内の禁煙化は居酒屋業界にも広まっている。全国チェーンの串カツ田中(東京)は6月1日から、9割超の店舗を全面禁煙にした。家族連れや女性客の開拓が狙いだ。東海地方では愛知、三重両県にある14店舗のうち、階がまたがっていない11店が全面禁煙となった。

 運営会社の西日本エリアの担当者は「予想より禁煙化へのクレームは少なく、新たな客層の呼び込みにつながっている」と話す。

 一方、名古屋市内の店舗を訪れた喫煙者の男性客は「全面的に禁止するのではなく、分煙などでたばこを吸う人にも配慮してもらえたら」とこぼした。

屋内原則禁止で審議中

 国会で審議中の健康増進法の改正案では、飲食店やオフィス、ホテルのロビーなどの屋内を原則禁煙と定めた。禁止場所でたばこを吸うと、施設管理者と喫煙者の双方に罰則を科す。

 ただし経過措置として、既存の飲食店は資本金5000万円以下、客席面積100平方メートル以下なら「喫煙可」などと表示すれば、たばこを吸える。チェーン店の場合は、フランチャイズ経営者が条件を満たせば喫煙可能になる。

 政府は改正法案を今国会で成立させ、東京五輪前の2020年4月の施行を目指している。

(2018年6月14日)

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