オピ・リーナ opi-rina
menu
オピ・リーナ opi-rina
ニュース 中日新聞ニュース

名古屋メシ・あんかけスパを食べ比べ

辛さやコク・・・奥深い味

あんかけスパの元祖、ヨコイの代名詞とされる一番人気メニュー「ミラカン」。赤ウインナーと野菜炒めがのる
あんかけスパの元祖、ヨコイの代名詞とされる一番人気メニュー「ミラカン」。赤ウインナーと野菜炒めがのる

 「名古屋メシ」を代表するメニューの一つ、あんかけスパゲティ(あんかけスパ)。極太麺をピリッととろみのあるソースに絡める独特の味に、病みつきになる人は多いと思います。1960年代に誕生して以来、さまざまな店が誕生し、味も多種多様。名古屋市内の専門店を食べ比べ、味の奥深さを探りました。 (小沢慧一)

 元祖と言えば「ヨコイ」(中区栄3)。故・横井博さんが、当時一般的ではなかったスパゲティを日本人が好むようにと、あんかけスパを考案した。1963年に創業し、今年で55周年を迎える。

 肉と野菜の形がなくなるまで2日間じっくり煮込み、その後1週間熟成させたソースはコクたっぷり。粒子が細かいコショウがさわやかな辛さを演出する。

 食べたら忘れられなくなる依存性に、多くの専門店が「お手本」にする。3代目の横井慎也副社長(30)は「手羽先、味噌(みそ)カツのように全国的な知名度も上げたい」と語る。

 「元祖」に対し、「発祥」とされるのが「そ~れ」(中区栄4)。ヨコイを創業する2年前、横井博さんが共同経営ではじめ、あんかけスパの原型となるメニューを初めて出した店だ。

 ソースは2種類。「クラシックソース」は創業当時の味を再現し、コクと辛さを前面に出す。「定番ソース」は女性や子どもにも好まれるように、辛みや酸味を抑えた味だ。

 3代目社長の金岡晃弘さん(46)は「『あんかけスパ』というカテゴリーが確立した今、あえて高級路線をいくメニューがあってもいいのでは」と、次の一手を考える。

 「あんかけスパゲティ」の「名付け親」は、「からめ亭」(名東区高社1)だ。社長の志智均さん(63)はそ~れのファンで約40年前に脱サラし、創業。名物にするためにはインパクトが必要と、同店のソースの色があんかけうどんに似ていたことから命名した。

 「辛さ」が特徴で、粒の粗い香辛料の辛味が喉元にピリッと伝わる。野菜を長時間煮込むことで、コクを閉じ込め、酸味が少ないソースに仕上がっている。

 志智さんは「名前はすっかり定着したが、中華の甘酢あんをパスタにかけると勘違いされがちで、正直あまりいいネーミングではなかった」と後悔も。「最近は昆布やカツオだしを効かせたメニューを開発したので、関西の人にも人気を広げたい」と計画する。

 新興店の中で勢いがあるのは「あんかけ太郎」(中区錦2)だ。2005年に創業し、名古屋の名店などが集まる中区の新スポット「金シャチ横丁(よこちょう)」にも出店し、系列店を4店舗構えている。

 売りは「量」。他店でレギュラーサイズは200グラム程度だが、同店は400グラム。100円で150グラムずつ追加できる。無料でソースを増量する隠れサービスも。初心者でも食べやすいよう、辛さや酸味は抑えめだ。

 平岩裕章社長(48)は「あんかけスパは野菜がたっぷり取れる健康食。名古屋のファストフードとしてもっとたくさんの人に味わってほしい」と述べる。

 はじめはとっつきにくい味だが、通ううちに、すぐ「また食べたい」と思えてくるほど「中毒性」が高いあんかけスパ。専門店同士で切磋琢磨(せっさたくま)し、「名古屋メシ」の枠を超え、全国、全世界で愛される料理になってほしいと思った。

図

(2018年6月10日)

<< 前の記事 次の記事 >>

News 中日新聞ニュース

Today's Fotune 今日の占い

Mail Magazine 登録無料

下記フォームより
メールアドレスの登録を行ってください

> 登録 >>メルマガについて
ページトップに戻る