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サル間で子宮移植→妊娠

慶大など、人への応用目指す 倫理面で課題も

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 サルから摘出した子宮を別のサルに移植して子を妊娠させることに成功したと、慶応大や滋賀医大などのチームが13日、宮城県仙台市で開かれた日本産科婦人科学会で発表した。慶応大の木須伊織特任助教(婦人科)は「科学的、技術的なデータがそろった」としており、今後、病気で子宮がない女性が出産できるよう、人を対象にした国内初の子宮移植の実施を目指す。

 人の子宮移植は、海外で既に行われ11人が誕生している。ただ心臓や肝臓のような生命維持に関わる臓器ではないため、倫理や安全面の観点から賛否両論がある。実施には学内倫理委員会の承認や関連学会の理解を得る必要があり、曲折が予想される。

 チームは昨年1月、子宮を摘出したカニクイザルに、別のカニクイザルから取り出した子宮を移植。まもなく月経が再開し、今年4月に別のサルの卵子と精子から作った受精卵を移植したところ、今月になって妊娠が確認できた。

 チームは過去に摘出した子宮を再び同じサルに戻し、妊娠、出産させることに成功しているが、別のサルから移植して妊娠した例は初めてという。

 生まれつき子宮がないロキタンスキー症候群や、がん治療などで子宮を失った患者は、国内に6万~7万人程度いるとされる。自分の体で妊娠、出産をしたいと願う患者は多く、子宮移植が実現すれば、あらかじめ体外受精させておいた受精卵を子宮に入れることで妊娠、出産が期待できる。

 一方、子宮の提供者は母親などの親族が想定されており、高齢のドナーにとって身体的な負担が大きいという問題がある。患者も移植後に免疫抑制剤の投与が必要で妊娠、出産時のトラブルが起きやすくなる可能性がある。

 子宮移植 生まれつきの病気や、がんの手術などで子宮がない女性が出産できるよう第三者の子宮を移植する治療法。日本では臓器移植法に基づく脳死移植の対象外のため、生体移植が検討されている。海外では2014年以降、スウェーデンで母親や友人からの生体移植により8人の赤ちゃんが誕生したと報告されているほか、米国やブラジルでも出産例がある。

(2018年5月14日)

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