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東海の転職市場活況 全国上回る求人

システム技術者が人気

多くの転職希望者が訪れたフェア会場=名古屋市千種区の吹上ホールで
多くの転職希望者が訪れたフェア会場=名古屋市千種区の吹上ホールで

 深刻な人手不足を背景に転職市場が活気を帯びている。民間調査による東海地方の転職求人倍率は、2008年の調査開始以降で最高水準に達した。工場の自動化や電気自動車(EV)の開発などで即戦力となるシステムやソフトウエア関連の技術者を求めるメーカーが多い。企業側が人材確保へ好条件を示す中、転職で給料水準を伸ばす人も増えている。 (石原猛)

 就職支援の名大社(名古屋市)が6、7日に同市内で開いた「転職フェア」には、地元企業など90社が参加した。1日から新卒者向け採用説明会が解禁され「例年なら大半の企業が新卒採用に集中する時期だが、転職の採用活動にもかなりの力を注いでいる」(名大社の担当者)という。

 昨秋のフェアには100社超が参加し、08年のリーマン・ショック以降で最も多かった。慢性的な人手不足が続く医療・介護やサービス業に加え、最近はメーカーの出展も増えている。

 自動車部品を手掛けるオーハシ技研工業(愛知県東海市)は今回、三重県鈴鹿市の新工場で働く人材を求めてフェアに参加した。採用担当者は「システムに詳しい技術者を採りたい」と話す。別の自動車部品メーカーの担当者は「自動車のEV化や自動運転化が加速しており、優秀な人材が必要だ」と語った。

グラフ

 リクルートキャリアによると、東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)の転職求人倍率は16年4月に3倍を突破し、以降は3倍前後で高止まり傾向。昨年12月には3.27倍となるなど、全国平均を大きく上回る。東海地方は機械・電気の技術者は多いが、システムやソフトウエアに強い人材は少なく、求人倍率を引き上げている。

 一方、求職者側も「好待遇の求人が増え、初めて転職活動に乗り出す前向きな姿勢の求職者が増えている」(名大社の担当者)。リクルートキャリアの昨年10~12月の全国調査では、転職で年収が1割以上増えた人が全転職者の30.4%に達し、集計を始めた02年以降で最多だった。

 愛知県内の薬品製造工場で働く男性(34)は「今の待遇に不満はないが、よりやりがいがある仕事や好待遇の仕事が見つかれば」と、転職フェアに足を運んだ。会場では「原則転勤なし」「実質労働は7.5時間」などと好待遇を前面に打ち出す企業も目立った。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの塚田裕昭主任研究員は「転職により収入を増やすことが、労働者の有力な選択肢になっている。終身雇用が当然という意識も薄れつつある」と指摘した。

(2018年3月9日)

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