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「月2万円でやりくり」レシピ本ヒット

夫婦の幸せ 隠し味 小室圭さんも購入

本を手にレシピを作った当時を振り返る奥田けいさん=東京都杉並区で
本を手にレシピを作った当時を振り返る奥田けいさん=東京都杉並区で

 夫婦で夢を追いかけながらのつましいアルバイト生活中、「安く、簡単でおいしい」料理を工夫した女性のレシピ本が共感を集めている。「月たった2万円のふたりごはん」(幻冬舎)で、著者は三重県名張市出身のイラストレーター奥田けいさん(27)=東京都杉並区。短文投稿サイト「ツイッター」に日々投稿した調理法が出版社の目にとまり、3刷9万部のヒットとなった。(飯盛結衣)

 肉じゃがならぬ「ツナじゃが」なら、材料費が2人分で258円。牛肉や豚肉を買う代わりに、手元にあるツナ缶を活用しつつ、おいしく仕上げるコツをアドバイスしている。

 他には、水に浸せば2回目の収穫ができる豆苗(とうみょう)のシーフードミックス炒め(同317円)。ひき肉を使い、レタスで包むさっぱりした食感の「納豆炒め丼」(同239円)など。

「箸休め」のページでは、夫との会話の中で誕生した節約レシピ「ツナじゃが」のエピソードが描かれている
「箸休め」のページでは、夫との会話の中で誕生した節約レシピ「ツナじゃが」のエピソードが描かれている

 本は60種の料理の作り方を、自身のほのぼのしたイラストや、文章で紹介。材料費を1食40~300円前後に抑え、30分以内でできる手軽さが特徴だ。

 名張市で育った奥田さんは名張桔梗丘高校を卒業後、大阪樟蔭女子大インテリアデザイン学科を出てイラストレーターを目指し、2015年に上京。カメラマンを目指していた夫(26)=現在は会社員=と都内のアパートで暮らしたが、2人のアルバイト代を合わせても、収入は少なかった。

 「削れるのは食費ぐらいだった」。店の特売日に食材をまとめ買いするといった節約はもちろん、料理自体に工夫を凝らし、食費は2人で毎月2万円以内でやりくりしようと決めた。

 もともと、台所の母親を子供の頃から手伝うなど料理好きだった。栄養バランスにできるだけ配慮しながら、夫の反応を見て試行錯誤。うまくできた「節約レシピ」は、イラスト入りでツイッターに投稿した。

 本では、夫との会話を添えた。揚げ鶏の柚子胡椒(ゆずこしょう)ソース漬けでは、「旦那さんの第一声が『これ好き!また作って!』でした」。

 幻冬舎の編集者袖山満一子(まいこ)さん(48)は「女の子が頑張って料理を作っているイラストから、つつましくも幸せな家庭が目に浮かんでくるのが魅力」と語る。

 本は1人暮らしを始めた大学生から高齢男性まで幅広い層に「初心者でも作りやすい」と人気という。

 今年8月に刊行し、初版は7000部。一部週刊誌で、秋篠宮家の長女眞子さまとの婚約が内定した小室圭さんが購入したと報じられて話題となり、各地の書店で一時、品切れになった。

 イラストレーターとして2年で芽が出なかったら名張に帰ろう、と考えていた奥田さん。「工夫次第で安くおいしいものができた時は、お金をかけた時よりもうれしい」と話す。本はA5判、1000円(税抜き)。

(2017年12月5日)

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