美容院の洗髪 自宅でも

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車部品会社、シャワーヘッド開発

シャワーヘッド「美髪」=愛知県一宮市の鳥越樹脂工業で
シャワーヘッド「美髪」=愛知県一宮市の鳥越樹脂工業で

 自動車部品を製造する鳥越樹脂工業(愛知県一宮市)は、洗髪のすすぎに着目して開発したシャワーヘッドの「美髪(びはつ)」を9月に発売する。同社では、自動車部品製造で培った技術を生かして健康・美容商品の開発に力を入れており、自動車分野に並ぶ会社の主軸となることを目指している。(河合正則)

 「美髪」は、専用のシャワーノズルの先端にゴムのように軟らかい樹脂「エラストマー」のカップを取り付けた商品。樹脂はまさに得意分野。カップを頭に当てるとコップ1杯程度のお湯がたまり、シャワーの水流によりお湯が渦を巻き頭皮の汚れをかき出す。強く押しつけるとカップが縮み、たまったお湯が吐き出され、美容院での優しい手もみ洗いを再現できるという。カップの縁に並ぶ突起で頭皮を傷つけずにマッサージもできる。

児玉一浩さん
児玉一浩さん

 開発を担当した児玉一浩第2営業グループリーダーは「洗髪はすすぎが重要で、頭皮汚れの7割程度がすすぎで落ちる。美容院のすすぎを再現する商品を目指した」と狙いを話す。主なターゲットとなる女性が使っても腕が疲れず髪がからみにくくなるよう、カップや突起部分の形や硬さにこだわり、開発に1年をかけた。

 もともとはバンパーなどの自動車部品を製造するメーカー。バブル崩壊時の経営悪化を経験し、自動車依存からの脱却を目指して約20年前から健康・美容商品の請負製造を始めた。プラスチックやシリコン、金属など多種の材料を取り扱い、設計から試作、量産まで一貫してできるのが強みで、3年ほど前からは自社商品の開発と販売にも取り組む。初の自社商品であるきめの細かい泡を作る洗顔用泡立て器「あわわ」は、3年間で100万個を売り上げる大ヒット商品となった。

 「美髪」は、カタログ通販で9900円(税抜き)で販売する予定で、最初の1年間で7000本、累計で10万本の販売を目指す。児玉さんは「健康・美容分野は年間売り上げ約16億円の25%程度を占めるほどに成長した。5年後には50%を目標として商品開発を進める」と意欲を示した。

(2017年8月18日)

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