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「赤ちゃん香水」大丈夫?

本場、仏から上陸 異なる文化 普及は未知数

Kaloo社のベビーフレグランス=神奈川県横浜市港北区で
Kaloo社のベビーフレグランス=神奈川県横浜市港北区で

 赤ちゃんにも香水!? 世界のベビー用品の輸入販売を手掛ける「ダッドウェイ」(神奈川県横浜市)が昨年11月から販売している「ベビーフレグランス」がなかなか好評という。ただ、欧米と比べると、日本では大人でも香水をつける人は少なく、どれほどなじむかは未知数だ。もう一つ、気になる。そんなに幼いうちから、香水を体につけても問題ないの?  (木村留美)

 「赤ちゃんでも使える香水」はフランスの雑貨ブランド「Kaloo(カルー)」社の製品。ダッドウェイを通じ、百貨店で販売される。

 容器は、ウサギやクマのぬいぐるみの顔を、丸いボトルの上にのせた雪だるま形。開けると、ふわっと甘い香りが漂う。アルコールの成分は入っておらず、香りは1~2時間で飛ぶという。8ミリリットルのサイズは税別1500円で、「お菓子のかおり」「フルーツのかおり」など5種類がある。

 ダッドウェイ経営企画室の石川美和子さんは「赤ちゃんでも使えると、ベビーの売り場に置いているのですが、かわいらしい容器が写真映えすることから、SNS(会員制交流サイト)などで人気が広がり、実際には中高生を中心にしたティーンが主な購入層です」と明かした。

 当初は取り扱う百貨店からも「新しい分野で本当に需要があるのか」と疑問の声もあがっていた。だが、店に置いてみると、「赤ちゃんに使える物なら安心」と手に取る大人もいるようで、販売は見込みを大幅に上回っているとか。「フランスでは出産祝いにプレゼントする習慣がある。日本でも根付いてくれればいい」と石川さんは期待する。

 日本フレグランス協会(東京)の吉岡康子事務局長は「欧州では自分を魅力的に見せたい手段、自分を伝える手段として香水が使われる。お風呂上がりに体をタオルで拭くとき、子どもにも香料入りの水をつけることもある。それが発展し、子ども服メーカーが子ども向けの香水を出すようになった」と解説する。

 日本で今後、子ども向け香水の利用が増えるのかというと、「日本では大人ですら普及しているとは言い難い。自分を表現しない、周囲と同じであることを大切にする国民性だけに、母親が子どもに香水をつけることへの抵抗感も非常に強い。販売にはつながりにくいのではないか」と吉岡事務局長は指摘した。

 確かに、日本化粧品工業連合会のホームページによると、1兆5000億円前後という国内の化粧品出荷額のうち、種類別で見ると、「香水・オーデコロン類」は0.3%にすぎない。

 「赤ちゃん香水」が日本でいずれ普及するとしても、ずっと先の話のようだ。では、新生児が香水を使って、嗅覚に悪影響はないのか。

 同志社大赤ちゃん学研究センター教授で小児科医の小西行郎氏は「香水が赤ちゃんの体に悪いかという問題ではなく、自己主張できない赤ちゃんが本当にそれを望んでいるのか、親は考えてほしい」と話す。センターが把握している限りでは、香水が新生児の嗅覚をおかしくするという研究データはないが「赤ちゃんは母乳のにおいを好むというデータはある」という。

(2017年3月21日)

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