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中部地方のバイオ株が急騰

大隅氏のノーベル賞から一夜

研究用のオートファジー試薬の反応を確認する職員=今年3月、長野県伊那市で(医学生物学研究所提供)
研究用のオートファジー試薬の反応を確認する職員=今年3月、長野県伊那市で(医学生物学研究所提供)

 大隅良典・東京工業大栄誉教授のノーベル医学生理学賞受賞決定から一夜明けた4日、「オートファジー(自食作用)」に関連する中部地方のバイオ系企業の株価が急騰した。関係者は「研究の裾野が広がり、試薬の需要が増える可能性はある」とノーベル賞効果に期待した。(曽布川剛)

 東証ジャスダック上場の医学生物学研究所(名古屋市)は、オートファジーが細胞内で起こったかどうかを判定する試薬を大学など研究機関向けに製造する。4日は買い気配のまま値が付かず、ストップ高となる前日比80円高、年初来高値の569円で取引を終えた。

 同社は15年以上前、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)で大隅教授の研究室に所属していた吉森保・大阪大特別教授らが作った試薬の販売事業を始めた。吉森教授が基礎生物学研究所を離れた後も関係が続いており、細胞内のタンパク質によって変える必要がある試薬30種ほどを長野県伊那市の生産拠点で製造する。

 試薬が使われるのはオートファジーの役割やがんなど病気との関連を解明する基礎研究のみ。同社の森津孝詞取締役は「試薬はあくまで研究の道具ですぐには業績に結び付かないが、ノーベル賞受賞で基礎研究の重要性が改めて見直されれば研究が加速する」と歓迎。オートファジーの発生度合いを測定する試薬も研究、開発中で医薬品メーカーからの受注も視野に入れる。

 焼酎で有名な宝ホールディングスの傘下で、東証一部上場のタカラバイオ(滋賀県草津市)も、オートファジーの発生を判定する試薬を10種ほど製造しており、4日午前は一時、前日比10%超上昇し年初来高値を更新。利益を確定する売り注文が出て、終値は上昇率2%弱の1711円だった。

 試薬以外にもオートファジーに必要な遺伝子を増幅させる薬品や遺伝情報を測定する装置などを手掛けており、担当者は「オートファジーの研究はまだ初期段階。医薬品につながるように研究支援を続ける」と話した。

(2016年10月5日)

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