民政移管、ビザ容易に ホテル整備課題
ミャンマーへの外国人観光客が急増している。2011年3月の軍事政権からの民政移管後、経済発展と外貨獲得を目指す新政府は「開かれた国」をアピール、軍が支配する「独裁国家」のイメージは改善されつつある。ビザ取得日数の短縮なども観光客増加を後押ししているようだ。
ホテル・観光省によると、11年にミャンマーを訪れた外国人客は前年比25.9%増の約39万人。観光収入は約3億1900万ドル(約246億円)で、軍政下の08年の約1億6500万ドルからほぼ倍増した。
最大都市ヤンゴンの旅行業者によると、新政府が発足した昨年3月ごろから外国人客が増え始め、「10月からはヤンゴンのホテルは慢性的に予約困難な状況」という。軍政当時は観光ビザが発給されなかったり、発給に時間がかかったりする例があったが、最近は国によって1〜2日で発給される例もある。
日本人客も増加傾向。日本からの直行便はないが、タイのバンコクやシンガポールなどを経由して入国し、ヤンゴンを拠点に市内のパゴダ(仏塔)を見学、世界三大仏教遺跡の一つとされる中部パガンなどに数泊するコースが人気という。
ミャンマーは14年に初めて東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務め、一連の会議を開催する。外国人の受け入れ促進はその地ならしの狙いもありそうだ。これまで立ち入りが制限されていた首都ネピドーを外国人客に開放する計画もあるという。
国内には現在、約700軒(約2万7000室)の宿泊施設があるが、今後さらに観光客は増える見込み。ホテル新設やインフラ整備など受け入れ態勢の拡充が重要課題となっている。(バンコク・共同)
(2012年2月10日)
