名古屋市内のホテル各社、開府400年で婚礼“合戦”
名古屋市内のホテル各社が、今年の「名古屋開府400年」を記念した期間限定の特別婚礼プランを続々と打ち出している。名古屋の歴史文化に絡めた演出を用意したり、語呂合わせで通常プランよりも料金を割安に設定するなどして、"アイデア勝負"で式場選びに悩むカップルの心をつかむ作戦だ。(大森準)
ウェスティンナゴヤキャッスルが21日から受け付けを開始する1日1組の限定プランでは、名古屋城をかたどったウエディングケーキが登場。ケーキ入刀の場面では盛り上がりそうだ。
石垣はココナツのブランマンジェ、屋根は抹茶入り生クリームで表現し、シュー生地のしゃちほこを載せる。大きさは40センチ四方で高さ50センチ。「(歴史好きな)歴女にはお薦め」と担当者。
招待状や席次表などの印刷物にも名古屋城をデザインするほか、別料金(21万円)で同市ゆかりの武将にふんした「名古屋おもてなし武将隊」がお祝いに駆け付ける。料金は「いいなごや」の語呂合わせで、30人で117万5800円。同クラスのプランと比べ約10万円抑えた価格という。
新郎が甲冑(かっちゅう)をまとう和装プランを28日から扱うのは、ホテルグランコート名古屋。織田信長ら戦国武将10人が愛用したデザインの甲冑から好きなものを選び、披露宴のお色直しで和装の新婦と入場してもらう。
「名古屋といえば武将都市。披露宴は新婦が中心というイメージが強いが、新郎にも目立ってもらいたい」と宴会予約課の永田太支配人。10種類の中には、「愛」の文字を兜(かぶと)に飾った直江兼続の甲冑も。価格は40人で201万円と、今年の西暦に合わせた。
名古屋東急ホテルは、名古屋の「八」にちなんで30人で八十八万円の披露宴プランを発売中。名古屋コーチンや愛知県産牛などの地元食材にこだわり、「通常はこの値段では用意できない料理内容」が特徴という。式の需要が少ない7〜8月の期間限定で、既に4組の予約が入った。
名古屋観光ホテルとヒルトン名古屋も、開府400年にちなんで価格を400万円に設定した特別プランを計画している。景気低迷による節約志向に加え、ハウスウエディングなど他の婚礼施設との競争も激化しているだけに、各社とも「記憶に残る挙式披露宴をしたいカップルにとって、開府400年という切り口は格好のアピール材料」と、鼻息は荒い。
(2010年3月17日)
