フィギュア世界ジュニア、初出場で優勝 地元名古屋も沸く
フィギュアスケートの世界ジュニア選手権で、名古屋市出身の村上佳菜子選手(15)が、初出場ながら一気に頂点に駆け上がった。同選手権での優勝は、2004年の安藤美姫選手(22)、05年の浅田真央選手(19)らに続く快挙。女子フィギュア界で新たなヒロインの誕生に、関係者は「4年後のソチ五輪も狙える」と喜びに沸いた。
2歳のころから、先に習っていた姉にくっついて浅田選手もいた名古屋・大須の名古屋スポーツセンターに通い始めた。5歳でスケートを習い始め、後ろ向きの滑りやターンも次々とクリア。浅田選手とも一緒に練習し、刺激を受けてきた。
幼いころをよく知る同センター職員、江口晋二さん(49)は「真央さんに続き、また"大須っ子"が活躍してくれた」と興奮気味。「明るく人なつっこい性格は昔のまま。期待の星です」
多くの名選手を育てた山田満知子コーチの下で成長してきた。浅田選手が制した昨年の全日本選手権では5位に食い込み、ソチ五輪のエース候補とも。
愛知県スケート連盟所属の国際審判員久野剛生さん(55)は「文句なしです。おめでとうという言葉しかでてきません」。長く滑りを見てきた村上選手について「止められても練習を続けるほど熱心で、その積み重ねで今がある」と話す。今大会は「表現力や演技力がめきめき上達してきた」と、将来への期待を高める。
村上選手は今月、名古屋市前津中学校を卒業したばかり。2年間担任した小沢政二教諭(29)が昨年、「競技中は何を考えているの?」と尋ねると「クラスのみんなを思い出すこともあるよ」と笑ったという。
4月から安藤、浅田選手らも通った中京大中京高に進学する。小沢教諭は「感謝の気持ちを背負って滑れる選手に育ってほしい」とさらなる飛躍を願う。
(2010年3月14日)
