「まつげエクステ」トラブル増

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技術、苦情対応に格差・・・問題あれば眼科へ!

まつげエクステンションのトラブル

 女性のまつげに人工毛を付ける「まつげエクステンション」がブームを呼ぶ中、目の痛み、まぶたの腫れなどのトラブルも増えている。技術の確かな店を選ぶとともに、問題があれば早めに眼科にかかるように心掛けたい。 (安藤明夫)

 まつげエクステとは、シルクや化学繊維などの人工毛を専用の接着剤でまつ毛に付け、長くしたり濃くしたりするもの。本数や長さ、色、カールの状態などを選べることが受けて、数年前からブームが続いている。

 しかし、まつげエクステを扱う専門サロンやエステ店、ネイルサロンが増える中、技術や安全管理、苦情対応などに店の格差が広がり、トラブル増につながっている。

 国民生活センターには、2004年度から少しずつ相談が寄せられるようになり、年々増えている。

 これまでの156件の相談は、20代、30代の女性が中心で、目のけがやまぶたの腫れ、皮膚障害が大半を占める=相談事例参照。中には、治療に1カ月以上かかった例もある。

まつげに透明な繊維が誤って接着され(丸印)角膜を傷つけた。未熟な技術によるトラブルが増えている(梶田眼科・梶田雅義院長提供)
まつげに透明な繊維が誤って接着され(丸印)角膜を傷つけた。未熟な技術によるトラブルが増えている(梶田眼科・梶田雅義院長提供)

 東京都港区、梶田眼科の梶田雅義院長は「最近は週に1、2件、まつげエクステによるトラブルの症例がある。ほとんどの患者が、痛み、ひりひり感、充血がひかないといった症状で訪れる。接着剤や他の薬剤が目に入り、傷が付いた例や、人工毛の重みでまつげが垂れ下がり、角膜に触れたり、接着剤の塊がまぶたの裏に張り付いた例もある」と、施術の未熟さを指摘する。

 一昨年3月の厚生労働省の通知では、まつげエクステは、美容師法の「美容行為」に当たり、美容師が届け出のある店で行う必要があるが、国民生活センターは「施術をする人が美容師資格を持っているかどうか把握できないのが現状」という。さらに「資格を持っていたとしても、取り扱う接着剤の素材や人体への影響など知識や技術の向上を図る必要がある。トラブルに対する対応がずさんな店も多い」と問題点を指摘、事業者に改善を求めている。

 まつげエクステの業界団体の日本アイリスト協会の阪本洋事務局長は「正しい技術や知識を持たないまま参入するサロンもあり、業界として未熟な面は多い」と問題を認めつつ、厚労省の通知については「美容師学校ではまつげエクステの教育をしておらず、美容師資格があれば安全、なければ危険という決めつけはおかしい」と反論する。

 同協会は08年の設立当初から、実技と学科による検定制度を設けており、これまでに1級、2級を合わせ、1000人以上が合格した。検定合格者のいる店は協会のマークを表示でき、同協会の検定試験を安全の基準としてアピールしていく考えだ。美容法についても「法律ができた1950年代には、エステ業界もネイル業界もなかった。現代の美容業界を古い法律で規制するのは難しい」として、国に見直しを要望している。

国民生活センターへの相談事例

 「まつげエクステをした日の夜から目が痛くなり、涙が止まらなくなって眼科に行くと、角膜全体に傷が付いており、接着剤の影響ではないかと言われた。翌日、店に事情を話したが、対応が悪い」(東京都・30代女性)

 「通っているネイルサロンでまつげエクステをしたが、ここ数回、目が痛くなる。眼科で診てもらうと、薬剤で腫れていると言われた。店に苦情を言うと、アレルギー体質だと言われた」(滋賀県・20代女性)

 「情報誌を見て行ったまつげエクステで、付けた翌日に取れてしまった。店に申し出たら、人工毛を除去されて、まつげも抜けてしまい、まぶたが腫れてしまった」(福岡県・40代女性)

(2010年3月11日)

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