学費滞納の愛知高生、卒業へ

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事情知った読者から激励文や支援申し出続々 「気持ちに感謝」

 学費滞納で卒業式に出席できなかった私立愛知高校(名古屋市千種区)3年の女子生徒(18)が、卒業できる見通しとなった。国からの貸し付けを受け、学費を完納するめどが立った。本紙記事で、卒業式に出られなかったことを知った読者から支援の申し出が相次いだが生徒と父親は「気持ちだけでありがたい」とし、受け取りを辞退している。 (社会部・片山夏子、山田祐一郎)

 「きっといいこともある。元気を出して頑張って」「授業料の足しにしてください」

 2日の夕刊に記事が掲載されると、生徒を励ます手紙が次々と本紙に届けられた。現金入りのもののほか、全額の肩代わりを申し出たものもあった。

 「父親は一生懸命働いてくれているのに、責めることはできない...何と心優しい子供さんでしょう」「少額ですが、気持ちだけ」。そんな文面とともに1万円を同封した「一老人」からの便りも。

 「こんなふうに言ってくれる人がいるなんて。言葉にできません。家族じゃなくても、私を思ってくれる人がいる。本当にありがたいです」。見知らぬ人の善意に生徒は感動していた。

 もともと生徒は、授業料が半額になるスポーツ特待生だった。生徒によると、愛知県外から同校に進学。県内に下宿して通った。

 授業料の残り半額は父親が負担。だが、折からの不況で給料が激減し、苦境に陥った。親が県外在住のため、愛知県の授業料補助の対象にもならない。下宿代の支払いに窮すると当時の部活動のコーチが立て替えてくれたが行き詰まった。

 女子生徒は今、父親の負担軽減と、元コーチに立て替え分を返済するため、アルバイトを続けている。卒業後は、働きながら進学することが決まった。父親は善意に感謝しつつ援助を辞退。「何とか頑張っていきます」と話しているという。

 愛知高校の多湖敏之教頭は「保護者から(貸付金の)手続きを進めていると聞いている。学費が払われ次第、卒業を認めます」と話している。

(2010年3月10日)

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