帽子や小物を組み合わせて一ひねりがトレンド!
今春のファッションは定番のマリンテイストをベースに、一ひねりした要素を加えるのがトレンド。長引く不況で閉塞(へいそく)感があるからか、安らぎの象徴であるブルー基調に人気が集まっている。 (安食美智子)
「ブルー系の色が注目され、都会的なマリンテイストの人気が高まっています」。この春の流行を指摘するのは、松屋銀座本店(東京都中央区)ファッション関連シンクタンク「東京生活研究所」のファッションコーディネーター岡野涼子さん。
マリンテイストとは、ボーダー柄や水玉柄、セーラー服調などに象徴されるデザイン。人気の組み合わせは、ベーシックな「デラベ」ボーダーカットソー(4935円)に、「エリオポール」のネービー七分袖コート(3万9900円)とショートパンツ(1万3650円)。「カジュアル感が強いボーダーシャツには、洗練された光沢のあるコートとひざ丈より上でタイト過ぎない大人のショートパンツを合わせるのが今年流」と岡野さん。
「ジェイアンドエムデビッドソン」セーラー服調ワンピース(3万4650円)に「エリオポール」のジャケット(2万3940円)もおしゃれ。紺と白の組み合わせに、赤や金を取り入れるとファッション性が際立つ。
岡野さんは「春先からマリンテイストを展開するブランドが多いのはまれ」と指摘。「その背景には世の中に広がる経済的な厳しさがある。エレガントの追求から、カジュアルや自然志向に急激に変化している」と分析する。
伊勢丹新宿店(新宿区)でも、ボーダー柄に一工夫した要素を組み合わせるスタイルを勧める。マリンテイスト関連商品の売り上げは前年同期比2.5倍の人気ぶりだ。
同店のお勧めは「ミュベール」の赤白ボーダーカットソー(3万3600円)とスパンコールがきらめく「ハミル」のスカート(3万4650円)。同店の酒井信江さんは「定番のボーダーに光り物や花柄などを取り入れて」とアドバイスする。
「ミュベール」のボーダーカットソー(3万3600円)に合わせるのは「マリリンムーン」の紺色カーディガン(1万5225円)。ここでもカーディガンのビジュー(宝石風ボタン)がアクセントになっている。
「ジェイアール名古屋高島屋」(名古屋市)でもマリンテイストに合うデニム素材のダンガリーシャツが人気。「スナイデル」のシャツ(1万1400円)は週十枚が売れ、「ウヴラージュクラス」のシャツ(1万2500円)は入荷しても数週間で完売する勢いという。
同店の村沢藍子さんは「価値観が多様化し、個性を追求する動きがある。マリンテイストと、その正反対の女性らしい要素を組み合わせるのが重要。透ける感じのある素材やレースのミニスカート、ティアードスカートなどを着てみて」と提案する。
「フェアステ」のロングダンガリーシャツ(1万5750円)にティアードミニスカート(1万4700円)といった相反する組み合わせに。「ミミ&ロジャー」ボーダーTシャツ(9345円)には、襟なしのツイードジャケット(2万7300円)とデニムスカート(1万3650円)で今年らしさを出す。
上級テクニックとして、村沢さんは「カンカン帽(頭頂部が平らな麦わら帽子)やプチスカーフなどの小物を使って」と助言する。
(2010年3月8日)
