特集 Part1.女性のカラダQ&A Part2.妊娠出産☆新常識
トップ Q1.月経不順 Q2.プレ更年期障害!? 経験者に直撃!高齢出産リアル座談会
Q3.ピルの服用 Q4.乳ガン・子宮ガン 高齢出産必勝マニュアル
Part1 女性のカラダQ&A こんな症状やお悩みはありませんか?
Q3 避妊のためにピルを服用したいと思っています。副作用などが心配ですが、ピルの利点や副作用、服用の注意点などを教えてください。
A 確実性がもっとも高く安全な避妊方法です。副作用の心配はありませんが、医師の診察を。
ピルは排卵を抑えるだけでなく、いくつもの作用により確実な避妊効果を発揮します。

 ピルの最大の利点は確実に避妊ができるということです。ピルには「排卵を抑制する」、「受精卵が子宮内膜に着床するのをブロックする」、「精子を子宮の入り口でブロックする」という3つの作用があり、毎日同じ時間に忘れずに飲めば、限りなく100%に近い避妊効果が期待できます。

 「太るのではないか」「将来の妊娠に影響はないか」など、副作用を心配される方がいますが、現在一般的に使われている「低容量ピル」では、副作用の心配はほぼありません。ただし、長期摂取すると血栓症(血管内で血液が凝固する病気)の発生率を上げる可能性がありますので、避妊の必要がなくなった場合は、服用を止めることをおすすめします。

 また、ピルを服用すると、ホルモンの分泌を一定に保つことができるため、月経不順や月経痛の改善、月経前症候群(PMS)の緩和、にきびの改善、子宮内膜症の治療効果など、副効果も多く語られています。

 そして、何よりも「望まない妊娠」の不安から解消されるでしょう。中絶手術が女性のカラダに与える負担が大きいことは明からです。女性が自分の意思で避妊できるピルを服用することは、前向きな選択肢のひとつと言えます。

 ただし、ピルは毎日飲んでいても、飲む時間にバラつきなどが生じた場合、避妊効果は100%とは言えません。また、HIV(エイズ)やその他の性行為感染症(STD)を予防する効果もありませんので、コンドームを併用することをおすすめします。 ピルは保険がきかない自費診療となり、約2000円(1ヶ月)です。服用に当たっては、婦人科や産婦人科の医師の診察が必要です。

各種避妊法使用開始1年間の失敗例(妊娠率) Hatcher RA et al.:Contraceptive Technology:Eighteenth Revised Edition. NewYork:Ardent Media,2004
ピルを飲む際の注意点 ・飲み忘れをしないこと ・毎日同じ時間(24時間周期)に飲むこと ・処方には医師の診察を受けること ・性行為感染症(STD)予防のため、コンドームを併用することなど
ピルを服用してはいけない人 ・乳がん、子宮がん、子宮筋腫の人 ・血栓症の人 ・35歳以上で1日15本以上の喫煙者 ・妊婦や授乳中の人 ・コレステロール値や中性脂肪に異常のある人など
お話しを伺った先生 名古屋市立大学 産科婦人科 病院准教授 尾崎康彦先生 医学博士。大学病院にて産科婦人科の診療にあたると同時に、大学で教壇に立つ。不育症(習慣流産)を専門に研究。