Case3 退職時のトラブル

未消化の有給や代休は
買い取ってもらえますか?
また、退職後でも未払いの
残業代の請求はできますか?

残業・休日出勤が多く、それについての手当の出ない会社だったので、6年間勤めましたが今年の3月に転職しました。次の就職先が決まっていたので、約3カ月分の有給や休日出勤の代休を消化できないまま退職したのですが、それらを買い取ってもらうことはできるのでしょうか? また、払われていない残業代を今から請求することはできますか?

有給・代休の買い取りは原則として認められていません。
残業代は退職後でも請求可能です

 有給休暇を会社が買い取ることは「労働基準法」に違反しますので原則としてできず、代休も会社に買い取り義務はありません。休みを買い取ることを法が認めてしまうと、有給や代休をなくして無理に働かせるといった法の潜脱が横行してしまう恐れがあるからです。しかし、法定休暇を超える分であれば買い取りは可能ですので、就業規則に未消化分の有休や代休の買い取りを定める会社もあります。規則に定めのない場合も買い取りを求めること自体は可能ですが、あくまでも会社に義務はないので会社が拒否すればそれまでとなってしまいます。

 未払いの残業代は退職後も請求できますが、「請求する日から遡って二年分」という時効が法律で定められています。残業代の計算は複雑ですし、勤務状況を証明するものなども揃えなくてはなりませんから、弁護士に相談しつつ、すぐにアクションを起こしましょう。

 また、職場のトラブルとして妊娠を報告すると退職を勧告されるケースも未だに多々あります。妊娠・出産を理由とする解雇は違法ですし、産休の取得や産休を取得するまでの間、残業や重労働を行わないことを会社に請求する権利も「労働基準法」で保護されています。妊娠したことをきっかけに不当な対応を受けたら、泣き寝入りしないでください。