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船戸あやこさんとまめこ

船戸あやこさんとウサギの「まめこ」。手に持つのは、作品のウサギ=千葉県内で
船戸あやこさんとウサギの「まめこ」。手に持つのは、作品のウサギ=千葉県内で
プロフィール

 ふなと・あやこ 千葉県出身。聖心女子大卒業後、スペイン・マニセス陶芸専門学校で学び、バレンシアに工房を構える。帰国後、全国各地で個展、タイル絵付け教室などを開催。10月6日まで東京都世田谷区で個展。詳細は公式サイトで。

豊かな喜怒哀楽 気持ち通じ合う

 スペイン陶芸家の船戸あやこさん。20年ほど、スペイン・バレンシアで暮らし、4年前に帰国後は国内で活動している。

 青を基調とした鮮やかな色彩の作品が特徴で、動物のオブジェも人気だ。スペインではたくさんのペットと暮らし、創作モチーフにもなってきたという。

 「向こうは家が広くのんびりした環境でしたので、大型犬のコモンドール(ハンガリアンシープドッグ)に猫、ウサギ、ハムスター、ハト、金魚、カメと、いろいろなペットを飼ってきました。ウサギはつがいで飼っていたんですが、子どもたちが子ウサギをほしがって、一度だけ出産させたんです。計5匹となり、よくなついて、楽しかったですね」

 その思い出もあり、帰国してすぐ飼ったのが、ネザーランドドワーフの「まめこ」。毛の色がヘーゼルナッツのようで、娘が「ヘーゼル」と名づけたが、呼びにくいので「まめこ」になった。

 ふっくらして愛らしい姿だが、性格はとてもデリケートとか。人に抱っこされるのも苦手なのだそうだ。

 「小さいころは誰が来ても割と平気でしたが、だんだん人見知りになってしまいました。家族の中では、日々世話をしてくれる私の母のことが大好きで、母と一緒に規則正しい生活を送っています」

 午前5時半に起床し、朝食後は、母が遊具を並べて作ってくれた運動スペースで遊び、おやつを食べて散歩。夕食をとり、午後9時に就寝という。

 船戸さんは各地の個展や講習会で出かけることが多く、まめこと会わない時間が長くなることも。

 「久しぶりに会うと、まめこはそっぽを向いてとても冷たいんです。少したつと、『はい、マッサージして!』と言うように隣に来たりして、とても上から目線の態度。そばにいなかったのを怒っているのかもしれませんが、こんな態度もかわいいですね」

 勘も鋭く、「明日はまめちゃんの爪切りに動物病院に行こう」と話していると、その日1日ケージから出てこなかったり、ソファの下に隠れてしまったりする。

 言葉を発することはできないが、イヤなこと、うれしいことを行動で示し、しっかり自己主張するのだ。船戸さんのつくるウサギの作品も、まめこのように表情豊かで、どこかユーモラスだ。

 「ウサギはなんといっても、しぐさがかわいいですよね。耳をぺろんと前脚でかいたり、2本足で立ってみたり、いきなりおなかをみせてゴロンとしたり。怒ってる時には足を鳴らして。ウサギによって性格も違いますが、一緒にいると、不思議と気持ちが通じ合えるようになります」

 (文・宮晶子、写真・圷真一)

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