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レオを抱く山田光太郎さん。「扇子をぱっと広げるしぐさに、レオはいつもびっくりします」=神奈川県内で
レオを抱く山田光太郎さん。「扇子をぱっと広げるしぐさに、レオはいつもびっくりします」=神奈川県内で
プロフィール

 やまだ・こうたろう 1992年生まれ。神奈川県出身。父で「新★星 山田ふぁみりー」劇団座長の山田隆二さんに津軽三味線など伝統芸能を習い、幼い頃より同劇団の舞台に立つ。10歳の時、津軽三味線全日本金木(かなぎ)大会団体・小中高生の部で準優勝。6月、岐阜県、岩手県で公演予定。sinsei-yamada.comで検索。

山田光太郎さんとレオ チワワ (オス 9歳)

劇団一家支える
元気な「スター」

 津軽三味線と歌、踊りで華やかな舞台を繰り広げる家族劇団「新★星 山田ふぁみりー」。両親と兄弟の劇団一家のもとに子犬のレオがやってきたのは9年前。三男の末っ子で当時、中学3年だった山田光太郎さんの強い願いで迎えたという。

 「友人が犬を兄弟のようにかわいがっていて、僕もずっと飼いたいと思っていました。そのうち家族みんなでペット店に行き、出会ったのがチワワの子犬のレオ。小さいけれど脚が太くて、とても元気。この犬をぜひ迎えたいと思ったんです」

 だが当時住んでいた借家はペット禁止。そこで山田さんは隣に住む大家さんを説得するべく、その夜のうちに「請願書」を書いた。

 「僕は末っ子で弟がいません。兄たちが僕をかわいがってくれたように、僕もかわいがってあげる弟として犬がほしいのです。責任をもってきちんとしつけすることを約束します・・・」

 隣のポストに入れると、翌朝、すぐ大家さんからOKの返事が。幼いころから舞台を踏んでいた山田さん、大人の心をつかむ才能にたけていたようだ。

 「両親にも同様に、犬の世話はすべて自分がやると約束し、ためていた貯金でレオを購入しました」

 一生懸命しつけをして「フセ」「マテ」など基本的なことはきちんと習得させた。最初に見込んだ通り、レオは“骨太”で、チワワとしては大きい4.7キロに成長。月2、3回、全国各地の公演へ行くときは、レオも家族の一員として一緒に連れていった。

 「でも楽屋や建物の中にペットを連れて入れない所もあり、ドアの外につないだり、誰かに見ていてもらったり。そうなると僕も心配で舞台に集中できない。2、3年して、お互いのために、レオには留守番してもらうことにしました」

 犬友達の家やペットホテルに預けるが、レオはいつもいい子で待っていてくれる。

 「公演から帰ってくると、必ず大喜びで迎えてくれます。文句ひとつ言わないし、すねることもない。犬ってほんとに素晴らしいなあと」

 やがて山田さんは舞台の花形となり、劇団に欠かせない存在に。一方、レオも家の中心的存在になり、両親も孫のようにかわいがっている。

 「一昨年、散歩の途中で座り込んでしまい、すぐ病院へ連れていきました。いろいろな検査で、血小板減少症と診断。投薬のおかげで、また普通に暮らせるようになりました。元気で明るいレオがいない家は考えられません」

 山田ふぁみりーのもうひとりのスターは“四男”レオなのだ。

 (文・宮晶子、写真・圷真一)