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愛猫のアリーチェを抱く榛葉昌寛さん。まるで父娘2ショットのよう=東京都内で
愛猫のアリーチェを抱く榛葉昌寛さん。まるで父娘2ショットのよう=東京都内で
プロフィール

 しんば・まさひろ 1966年生まれ。静岡県掛川市出身。東京芸術大卒業後、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了。イタリア国立ミラノ・ヴェルディ音楽院にて学ぶ。99年イタリアにて劇場デビュー。2000年、日本人初のマリア・カラス賞受賞。掛川市ふるさと親善大使。

榛葉昌寛さんとアリーチェ ラグドール (メス 1歳)

一緒にいる時間
ゆっくり大切に

 大学卒業後イタリアに渡り、20年間ミラノに暮らし、欧米にて活躍。現在は、日本とイタリアを行き来しているテノール歌手の榛葉昌寛さん。愛猫はラグドールのアリーチェだ。「アリス」という名前のイタリア語読み。

 「『不思議の国のアリス』を思わせる魅力をもつ子。気品があるでしょう?」と自慢の“わが娘”を抱いて破顔する。ラグドールという猫種特有のゴージャスな毛と美しく深い瞳の色。おっとりとしていて、その姿はまるで、ぬいぐるみのようだ。

 「避妊手術をしたばかりなので、ちょっと元気がないかな?」。心配そうにおなかのあたりに目をやった。

 「ラグドールは4年くらいかけて、ゆっくり成猫になるといいます。これからどのくらい大きくなるのかな~。今から楽しみですね」

 アリーチェは今1歳なので人間でいうと5、6歳という年齢。キュートな容姿に加えしぐさも愛らしい。アリーチェの成長を見守る榛葉さんの目は、娘を持つ父親さながらだ。とはいえ、世界を股にかけて演奏旅行をする身では家を留守にすることが多く、共にいる時間にも制限がある。

 「僕が不在中はできるだけ妻が家にいてくれますが、以前どうしても2人で旅行する必要があり、動物病院併設のペットホテルに預けたことがあります。留守中、アリーチェは飲まず食わず、排せつもせず・・・。引き取りに行ったときは、げっそり痩せ細って、怒っていましたね~」

 以後、2人で家を留守にするときは親戚に来てもらい、家で面倒をみてもらっている。もちろん榛葉さんが日本にいるときは、できるだけ家でアリーチェと共にいる時間を大切にしている。

 「最近ではアリーチェがいないと寂しいから、日本にいる日数のほうが長くなってきました。イタリア滞在は年間4カ月くらいかな?」

 日本とイタリアを結ぶ活動にも熱心だ。榛葉さんの出身地、静岡県掛川市と、イタリア・ペーザロ市の姉妹都市交流に尽力。2013年からは東日本大震災の復興支援チャリティーコンサート「バチカンより日本へ 祈りのレクイエム」をプロデュースし、テノール歌手として出演。5年目の今年は、3月15日の掛川を皮切りに広島、札幌、仙台、東京にて開催予定。

 「バチカンからは、フランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿も同行し祈りをささげられます。私もさまざまな名曲で犠牲者の方々を鎮魂し、一日も早い復興をお祈りしたいと思います」

 多彩な音楽活動によって「人々の心に寄り添いたい」という榛葉さんの癒やしの源がアリーチェなのだ。

 (文・宮西ナオ子、写真・石井裕之)