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アートに囲まれた渡辺おさむさんと愛猫キッド。左手前の作品は子猫の頃のキッドがモデル=東京都内で
アートに囲まれた渡辺おさむさんと愛猫キッド。左手前の作品は子猫の頃のキッドがモデル=東京都内で
プロフィール

 わたなべ・おさむ 1980年生まれ。山口県出身。東京造形大造形学部デザイン学科卒。独自の「Fake(フェイク) Cream(クリーム) Art(アート)」を国内外で展開。NHKの「東京カワイイTV」などでも紹介され、人気に。各地で展示会やイベントも。詳細は公式サイト(名前で検索)で。

渡辺おさむさんとキッド ★猫 ラグドール(オス 1歳)

まるでお菓子!?
甘く幸せな生活

 スイーツデコレーションの技術をアートに昇華させ「アート界のスイーツ王子」として人気のある現代美術作家、渡辺おさむさん。アトリエにおじゃますると、きらきらのスイーツや動物を題材にしたアートが並ぶ。その中に、愛猫のキッドが・・・。ふんわりした白い毛で、まさにラグドール(縫いぐるみの意)。渡辺さんの作品のよう。

 「僕も初めてキッドに会った時、まるでホイップクリームのような姿に驚き、一目ぼれしてしまいました」

 実家では犬と暮らしていたという渡辺さん。動物のアートをつくることも多い。自分のペットも飼いたかったが、仕事で長く留守にすることも多いので難しいと思っていた。

 だが思いがけず、キッドとの出会いが。渡辺さんのアート教室に参加する生徒の中に猫のブリーダーがいて、子猫を紹介してくれたのだ。

 「犬のように散歩しなくてもいいし、留守をするときに預かってくれる人も紹介してもらいました。それなら自分でも飼えると」

 何匹かの中で一目ぼれしたのは、繁殖のためニュージーランドから迎えられ、「キッド」と呼ばれていた子猫だった。ブリーダーは、売る予定がなかったという。

 「そこをぜひにと頼み込んで・・・。繁殖にはいつでも協力すると約束して、譲ってもらいました。朝、目が覚めると、そこにキッドがいる。夢みたいです」

 縫いぐるみのような姿のキッドだが、意外に活発。知らない人の前でごろんと転がってみせたり、あちこち走り回ったり。マイペース、かつ、おおらかな性格なのだ。

 「子猫のうちに猫同士の付き合いを学ばせるため、ラグドールを数匹飼っている人の家で、キッドを“合宿”させてもらいました。僕もしつけ方を教わったんですが、かわいすぎて、いたずらしても叱れませんでした」

 キッドがきて、思わぬ心の変化もあったという。

 「今までは、早く一流になろうと常に自分を追い込んで、空回りしていた部分があったんです。でもキッドと暮らして、今の自分がこんなにも幸せで、仕事も充実していることに気がつきました。これからはしっかり足元を固めながら、目標に向かっていこうと思います」

 テーブルの上には、愛らしい子猫のアートが。まだ小さかったキッドをモデルにつくった作品だ。

 「ラグドールは数年で7キロくらいまで大きくなるそうです。これからも成長するキッドの姿を作品にしていきたいですね」

 キッドの幸せ効果で、ますますすてきなアートが生まれていきそうだ。(文・宮晶子、写真・潟沼義樹)