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尾崎将也さん・佐伯紅緒さん夫妻と周りで席取り合戦をする(左から)鏑、ばなな、ロビン=東京都内で
“尾崎将也さん・佐伯紅緒さん夫妻と周りで席取り合戦をする(左から)鏑、ばなな、ロビン=東京都内で
プロフィール

 おざき・まさや、さえき・べにお 尾崎さんは兵庫県出身の脚本家。NHK「梅ちゃん先生」など、多くのテレビドラマ脚本を手がける。佐伯さんは東京都出身の小説家。映画『RE:BORN』の脚本も担当。近著にエッセー「女子の兵法」。詳細はそれぞれの公式サイト(名前で検索)で。

尾崎将也さん・佐伯紅緒さん夫妻と猫ズ ★オス 3匹、メス 2匹

個性派ぞろいが
主役の座を狙う

 脚本家・尾崎将也さんと小説家・佐伯紅緒さん夫妻の家には、5匹の猫がいる。まとめて「猫ズ」。個性派ぞろいのメンバーだ。

 「うちの猫ズは、みんなセンターを取りたがるんです」と佐伯さん。

 夫妻が居間のソファに座ると、その隣を確保しようと、押し合いへし合いが止まらなくなる。撮影を始めると、「自分が主役」とばかりにカメラに接近。

 人間のアイドルグループも顔負けの猫ズ。飼いはじめたのはすべて佐伯さんだ。

 「最初のペットは猫ではなく、偶然保護したウズラでした。5年ほどで死んでしまい、とても落ち込んでいたとき、ウズラと同じ目をした保護猫をネットで見つけ、引き取ることにしました」

 それが現在最年長の愛称「グー」。命名はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の登場人物グルーシェンカから。

 グーは愛らしく優しい性格で、佐伯さんはすっかり猫好きに。2年後、静岡・東伊豆町の駅前で野良猫を保護した。毛がフサフサのゴージャスな三毛猫で、駅前の人々にかわいがられていた。「熱川バナナワニ園」の近くだったので「ばなな」と命名。「ここからどんどん増えてしまって」

 ばななを見た知人のブリーダーに「繁殖させたい」と頼まれ、ラパーマとの間に5匹誕生。うち2匹「ダリ」「ロビン」を家に残した。

 「ばななは子育てが苦手でしたが、代わりにグーが子猫たちの面倒をみてくれました」

 その後、日本では珍しい種類のターキッシュアンゴラの「鏑(かぶら)」も加わり、現在の5匹に。さらに、時々保護猫を預かったりして、6、7匹になることもあるという。

 「ふと気がつくと1日中、猫のトイレ掃除と食器洗いをしていたり・・・。それぞれに違う魅力があるので楽しいですね。多頭飼育のルールとして、食事などすべて年長のグーを優先しています。特にばななと鏑は自己主張が強いので、けんかせず仲良くするよう気をつけています」

 気ままな猫ズの世話やしつけに奔走する佐伯さん。そんな様子を静かにほほえんで見つめる夫の尾崎さん。口には出さないけれど、尾崎さんもやっぱり猫好き?

 「私は特に動物に興味があるわけではないけれど・・・」と前置きしつつ、「黒沢明監督の映画『羅生門』の最後に、捨て子の赤ん坊を引き取るきこりが言います。子どもを6人育てるのも7人育てるのも同じ苦労だと。そんな感じです」

 猫ズは夫妻の愛に包まれている。(文・宮晶子、写真・五十嵐文人)