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大石まどかさんに優しく抱き締められるラブリー。加齢で白内障を患うものの、たくさんの愛情を注がれて元気いっぱい=東京都内で
大石まどかさんに優しく抱き締められるラブリー。加齢で白内障を患うものの、たくさんの愛情を注がれて元気いっぱい=東京都内で
プロフィール

 おおいし・まどか 1972年生まれ。北海道出身。92年「恋のしのび雨」でデビュー。同年、日本歌謡大賞放送音楽新人賞などを獲得。趣味はワインのラベル集め、みこし担ぎ、ネイルアート、ゴルフなど。特技は社交ダンス。

大石まどかさんとラブリー ★アメリカン・コッカー・スパニエル(メス 14歳)

愛に満たされて
周りも皆笑顔に

 歌手の大石まどかさんの愛犬は、アメリカン・コッカー・スパニエルのラブリー。美しく手入れされた、金色に輝く被毛を持つお嬢さま。とはいえもともとは、東京・新宿のペットショップで売れ残っていた。

 「食事にいった時、近くのペットショップに寄ってみました。さまざまな子犬が展示されていましたが、人目につかない上の段の、ひっそりとしたケージの中にいる子犬と目が合ってしまったんです。もう4カ月なのに、売れ残っていると」

 大石さんの心が騒いだ。もし売れなかったら、この子はどうなるの? そんな不安に駆られたのだ。

 「そのまま帰りましたが、気になって。この犬種は好きだったし、お金をおろしてショップに戻ったんです。抱き心地がすごくよくて、愛で満たされていくように感じたので、ラブリーという名前にしました」

 ショップのスタッフからも「この子は性格が良くてほえたことがない」と太鼓判を押された。14年間、共に暮らしてラブリーがほえたり、威嚇したり、騒いだりする姿を見たことがないという。

 「ラブリーは、喜怒哀楽の中で、『怒』の感情が抜けているのではないかと思うほど。怒った顔を見たことがありません」

 ラブリーの明るさに守られ、すてきな伴侶にも恵まれた。夫もラブリーを、猫かわいがりならぬ「犬かわいがり」。ラブリーは幸せな家庭の中心となり、喜びいっぱいの日々を送っている。

 家族だけではない。2011年の東日本大震災の時も、不安でパニック状態になっている人々を癒やしてくれた。

 「あの日、私は家にいたので、ラブリーを連れて避難所になっているマンションの駐車場へ急ぎました。すると、恐怖の中で顔がひきつっている人たちが、ラブリーを見て笑顔になったのです」

 「写真を撮っていいですか?」という人もいた。大石さんは芸能人として撮影許可を求められることが多いので、当然、自分のことかと思ったのだが、なんとラブリーの写真だったという笑い話も。ラブリーの放つ癒やしのエネルギーが、その場の空気を和らげてくれたのだった。

 今年、歌手生活25年を迎えた大石さん。2月には記念曲「命、燃えて」をリリース。「歌手生活の半分以上の歳月を、共に暮らし支えてくれたラブリー。独身の時から苦楽を分かち合ってきました。本当にありがとう」

 大石さんとラブリーの間には強い絆が感じられた。

(文・宮西ナオ子、写真・木口慎子)